丘の上だより
by Michiko
第二百三十信“物々交換の温もり”
去年、ひるねこさんと「物々交換」なるものをさせていただきました。
こちらからは「菊芋」、ひるねこさんからは「具沢山フォカッチャとシナモンロール」。
嬉しくて、楽しくて、温かい「物々交換」。
お金で買うのとは全く違う温もりがありました。
貨幣経済の崩壊も取り沙汰される昨今ですが、なかなかその機会に恵まれることの少ない貴重な体験をさせていただくことができました。

経済といえば、「経済再生」をちらつかせて政権奪還を果たしたような自民党。
核廃棄物を捨てるところもないのに原発再始動、増設、再処理継続、そしてTPP推進・・・と、やりたい放題じゃないですか?
これでは日本はクリーンエネルギー開発で再生の道を模索するというチャンスが潰えた感じがします。ますます、明るい未来が描けない感じです。

いやしかし、落ち込んでいても仕方がない!
「物々交換」のあの時の温もりを思い出して、せめて自分は地に足付けて歩いて行こうと思う年頭です。
(`13.1.3)


自民党もへったくれも関係ない、気ままなサンたん。
チセおばちゃんが言うように何歳になっても無邪気で子供っぽいサンたん。
でも何故かみんなに「老犬でしょ?」と言われます。



第二百二十九信“カタログの重荷”
この夏、我が家には母も含めて親類縁者に5件の祝儀・不祝儀があったのですが、このうち3件から引き出物として「カタログ」が届きました。
しかも3件とも同時期で、例の重くて分厚いカタログが3冊(全て別会社)。
これって、全ページ見るだけでも相当大変で、しかも、一度使ったらそれだけでゴミ箱行きなんですよね。
ペーパーレスの時代に逆行するのは別にいいとしても、やはり、資源の無駄遣いではないでしょうか?
せめて5種類くらいの中から選ぶ程度の薄いチラシぐらいだと助かるのですが・・・。捨てるときの気持ちも楽だし。

こんなこと言うと送ってくださった方に申し訳ないような気もするのですが、でも、こうやって選ぶとですね、特に今回のように3件も重なるとなおさら、どれが誰の引き出物なのかごっちゃになってわからなくなるんです。

引き出物って気に入るにしろ気に入らないにしろ、使うにしろ使わないにしろ、「ああ、これは誰々の結婚式のときにいただいた引き出物だな」なんて思い出すところに意味があるような気もするのですが、カタログで選ぶとどうもそういう思い出も薄いような・・・。
(`12.11.4)


さあ!久々にチセおばちゃんの来訪です!
ジャンプしまくり、体中で喜びを表現中のサンです。
「早く、早く、御土産出してください!その袋の中ですか?!」
全く、躾けがなっていません!飼い主の顔が見たい!



第二百二十八信“私のお彼岸”
「暑さ寒さも彼岸まで」・・・この言葉がぴったりの今年のお彼岸。長く暑かった夏もとうとう終わりました。

今年の夏もいろんなことがありましたが、特筆すべきはやはり母を見送ったこと。
でも、思っていたほどの喪失感がないのは何故かな?
その理由、二つあります。

一つは母をうちに引き取ったとき、すでに喪失感を味わい済みだったから。
あのとき、母は以前の母とはすっかり変わってしまっていました。母はもういない、と淋しく、悲しく、絶望的な気持ちになりました。
そのときに比べると亡くなったときは母が不自由な身体から解放されたのだと安堵するくらいでした。

そしてもう一つの理由は、「死」というもののとらえ方が変わったこと。
自然農を始めた頃から「死=無」ではない、と感じるようになりました。「死」は恐ろしいことでもなんでもなく、ただ次の世界への旅立ちなんだと実感できるようになり、母の死もそういう気持ちで受け止めました。

母にとっての初彼岸。
母はミチコ・ファームにも遊びに来て「ミチコちゃん、こりゃ大変やねぇ。手伝えるもんなら手伝いたいけど、あたしゃ、身体がないけん肉体労働ができんもんねぇ。」なんて言っています。
「お母さん、魂だけになって、楽になったやろ?そっちは楽しい?」と聞くと、「うん、楽になったよ!楽しいよ!いつでもどこでも行けるし、誰にでも会えるし。」

お母さん、いっぱい、いっぱい楽しんでね。私も畑で楽しくやってるよ。もう少し、いいや、もっとずっと先やけど、私も大事に使い続けた身体が疲れ果ててしまったら脱ぎ捨ててお母さんの所に行くよ。待ち長いかもしれんけど、楽しみにしとってね。
(`12.9.22)


久々に風呂上りのサン。
遂に夏中風呂に入れずじまいで、月一度の病院(サンは耳の掃除に通っています)に行くのも気が引けるほどの臭いを発するようになり、先月はさぼってしまいました。
風呂あがりのサンはいっぱいいっぱいさわってスリスリしてあげたい。



第二百二十七信“ちょびっと上昇?”
M:久しぶりー、アッシー、元気やった?

A:うん、ホントに久しぶりやネェ、どうしよったと?

M:うん、なにかと忙しくて相変わらずバタバタしとったよ。キミとも心の中ではお話しよったけど、パソコンの中でのお話は久々やね。なにせ、昼は畑におるし、夜はビール飲んだらパソコンに向かう気にならんもんね。

A:相変わらずよう飲みよっちゃね。

M:うん、それがさ、この歳になって、なにやら酒量がアップしてきてね。ちょっと前までは缶ビール一本だけで満足やったのにね、というか、それ以上飲むと翌日残ってツライけんそれで止めよったのに、最近少々飲んでも翌日に残ることがなくなったとよ。

A:へぇ、老いてますます元気やね。

M:「老いて」は余計!
ところで、この前高校時代の友人とその配偶者さん5、6人で飲み会あったっちゃけどね。久しぶりやったし、ほんとに楽しかったっちゃけど、なんかこう、自分が異空間におるような気がしてね。ああ、みんなはこんな風な悩みがあったり、楽しみがあったりするんやなぁ、とか、ダンナのことは「パパ」って呼ぶんやなぁ、って妙に感心したりした。実際、二人がダンナ連れやったけど、両サイド「パパ」、「パパ」の連発で、耳慣れない私はホントに異空間にいる感じ。

A:それって、「パパ」が似合うダンナがいる人が羨ましかっただけやないと?

M:アハッ!それ有りかも。
そのあと今度は税務相談所のおじさん(毎年お世話になってる人)から、「お宅のような経営(ダンナの年金でお店の赤字を埋めていることを指しているようです)は一般人には理解不能です」と言われて、あぁ、私は一般人のつもりやったけど、そうじゃないったい、と、ここでも異空間を味わって、ひょっとしたら、私は少しばかり次元上昇してしまっとっちゃないかいな?もしくは、地下世界に片足くらい突っ込んどうとか?人の悩みや楽しみに遠いところから共感を覚え、特に経済には興味が持てん。
だいたい、地球がどうなるかわからん、っていうときに経済なんかどうでもいいやろ?

A:そんじゃ、ミチコさんの興味は地球がどうなるか、だけたい。

M:ま、だけ、ってことじゃないけど、究極はね。
地球を守るためにこんな私でもなんかせんといかん!残りの人生はそのために使おう、と思うけど、アタシなんかにできることは祈ることだけやけど。

A:お祈りしようと?

M:うん、毎日うちの神棚にね。
以前は「ミノリ・アンにお客様がありますように。そのための収穫がありますように。云々かんぬん・・・。」ってお祈りしよったけど、そんな個人的なお祈りじゃいかん!と思って、幣立宮で祈るように「人類の驕りを沈め、地球に安寧を、世界に平和を!」って祈りよった。

A:神様、なんて?

M:それがね、「アタシらは身分の低い八百万の神やけん、そんな大層なお祈りは手に余ります」って言われてさ。それ以来、またもとのお祈りの文句に変えた。

A:あぁー、ミチコさん、やっぱ、ちょびっと上昇しとうとよ、妄想の世界に(笑)。

M:(ガックリ)
(`12.2.13)


年末もサンはチセおばちゃんからまたまたおもちゃたくさんもらってご機嫌。

最近、とみに食欲が増したサン、ミノリ・シェフが厨房に入るとそのドアに向かっておこぼれの催促がうるさくてかないません。こちらは食欲の世界に浸りきっているようで。



第二百二十六信“林檎の木村さん”
M:林檎の木村さん、羨ましい!

A:なんで?

M:だって、龍に会ってお話して、宇宙人とも会ってお話しとんしゃあとよ!

A:いいやん、そんなの。ミチコさんはボクとお話しようし、このごろは畑の松の木とも話しようやない。

M:イヤイヤ、キミはこのごろ地底社会に入り浸ってあんまり相手してくれんし、松の木とはまだ話をするところまでいってないもん。
なんていっても「龍」と「宇宙人」よ!凄すぎる!特に「龍」!
あぁ、羨ましい!なんとかして私も会えんかなぁ、龍に。

A:木村さんは龍に会える素質があったっちゃない?向こうが会いに来たと思うよ。伝えたいことがあったったい。誰でも会えるもんじゃない。木村さんが無農薬林檎の栽培に取り組んで自然農法を世界に広めていく人になることがわかっとったとよ。

M:そっかー。私みたいに自然と遊びながらボチボチいこう、なんて言ってる者のとこには来てくれんか・・・。

A:そうそう、いいやないね、野菜と戯れ、ときどき、ボクと話して、松の木にもたれかかって暮らしていこうや。

M:そうやね、そうやって心静かに来年のアセンションを待とうかね?幣立宮の春木宮司さんもにこやかに「来年はアセンションの年」やとおっしゃられとったことやしね。
(`11.12.1)


先月、チセおばちゃんが遊びに来てくれたときの一枚。
もちろんこのときもサンは気が狂ってジャンプしまくりでした。



第二百二十五信“入り口は何処に?”
A:ミチコさん、薪ストーブ買った?

M:いいや、あれは止めた。どう考えても設置できるスペースがない。

A:ふーん、じゃ、星間雲の時どうすると?

M:とりあえず、石油ストーブで対応する。石油を備蓄しとかんといかんね。

A:やっぱり生き残ろうと思いよっちゃね?それに、このごろ畑で「どっかに地底社会の入り口がないかなぁ?」ってキョロキョロしようやろ?ちゃんと見えとうよ。

M:私のことよりさ、キミこそこのごろおかしくない?時々長い事気配消しとうし。
アッ!ひょっとしてキミ、地底社会の入り口見つけてあそこに遊びに行っとっちゃない?そうやね?絶対そうや!

A:とんでもない、とんでもない、モグモグモグ・・・。

M:ちょっと、入り口どこよ?教えなよ。

A:ボク、そんなん知りません。ほんとです。

M:怪しい!いつの間に?
でも、あそこはベジタリアンしか入れんはずよ。キミ、いつの間にベジタリアンになったと?

A:残念でしたぁ!ボクらは肉体がないけんね。ベジタリアンとかベジタリアンじゃないとか関係ないもんね。

M:ホラホラ、引っかかった!やっぱり地底社会に行きよっちゃね!

A:シマッタ!!!

M:ズルイよ!自分だけ。ちょっとぉ、教えてよね!

A:い、いや、ダメです。あすこは行こうと思って行ける所じゃないんですって。ミチコさんが心から愛と平和の地球の未来を思うことができるようになって、清らかな心になって次元上昇の準備ができたら向こうから迎えが来るから、それまで精進してください。

M:そんな堅いこと言わんで。キミとアタシの間じゃない。

A:ダメ!絶対にダメです!だいたいミチコさんこそズルイです!星間雲を地底社会で逃れようとしてるでしょ!そんな心根の人は絶対に行けませんっ!

M:突然他人行儀に標準語とか使って!わかった!もうキミには頼まん!
サンに探させようっと。ここ掘れワンワンさせてみよっ。
(`11.10.6)


海に行くと何故か興奮するサン。半径リードの円周上をグルグルグルグル狂ったように走り回ります。
この夏は例年ほどには夏ヤセせず、食欲が落ちたのも短い間ですみ、今はモリモリ食べてます。



第二百二十四信“早く来い来い星間雲”
M:2013年くらいに星間雲が来て地球に大きな異変が起こって人類は大半が死滅するらしいよ。生き残れるのは清らかな心で高次元意識が覚醒して次元上昇できた人だけらしい。支配欲とか私利私欲とかにまみれた悪徳な人間はみんな振り落とされてしまうって。地球による人間社会の粛清やね。いいと思わん?

A:ミチコさん、自分は生き残れると思ってそんなこと言いよっちゃない?

M:とんでもない!私は多分無理。だって星間雲が来たら今の私たちの感覚だと1ヶ月以上暗黒の極寒の世界が続くって。地軸がずれて世界中で大地震とか海面上昇とか起こって、電磁波の嵐が吹きまくるらしい。私はまずその極寒に耐えきれん。

A:だって太陽光発電にしたけんエアコンが使えるやん?

M:残念でした!電磁波の影響で電気製品は何一つ使えんようになるらしい。

A:ハ、ハ、ハ、せっかく大枚はたいてつけたのにね。

M:ま、そんなもんやろ。楽な自給自足を目指した浅はかな私をどうぞ笑ってやって。

A:おや、やけに素直やね。

M:いやほんと、自分がどうなろうと今は心から星間雲を待ち望みたい気分よ。
高次元意識に目覚めた人が増えてそのエネルギーを結集すれば、星間雲に影響を与えてその時が先延ばしになったり、影響が緩やかになったりすることもあるらしいけど、もういいっちゃない。ど派手な星間雲がドーンと来て、きれいさっぱり粛清されるほうが話が早いもん。前にも言ったけど、地球から人間が消滅すれば地球は蘇る。しかも、星間雲なら悪人がはじきとばされて、清らかな心持の人だけが生き残るらしいけん最高やん。
このごろ、畑で思う。私はいつまでここに立てるか解らんけど、その瞬間までこうやっていつもどおりに畑に立ち続けよう。そして嵐の時が過ぎ去ったあと、この畑ににこうやって立って山や空を見つめているのは誰だろう?
もしかしたらその時ここは、生き残って自然に寄り添って生きることを始めた人たちのユートピアになっているかもしれんね。残念ながら霊感のない私はここから聞こえる声、自然が伝えようとしてくれたことをあまり受け止めることができなかった気がする。この次ここに立つ人たちはきっとこの場所が特別の場所だということにすぐに気が付き自然の声を聞きながら良い生き方をしていくのだろうな。

私はどうやら、その嵐の時を迎える時期にこの世に生きてあるだろうことを嬉しく思うよ。そして、その時がきたらサンを連れて潔くキミのところに行くけんね。120歳の予定が随分早まりそうやけど、楽しみに待っとってね。

A:うん、わかった。それまでボクは高見の見物しとくよ。ボクのとこからも星間雲でどんなことになるか良く見えるはずやけん。なんならミチコさんももっと早くこっちにきて一緒にここで見物せん?

M:ありがたいお誘いやけど、もうちょっと準備があるとよ。太陽光が使い物にならんなら薪ストーブを用意しとこうかと思ってさ。

A:なんねっ!カッコイイこと言って結局生き残ろうと思っとっちゃない!!!
(`11.8.2)


サン:ミチコさん、アタシ、暑さには弱いけど、寒さには強いでちゅ。勝手に連れて行くって決めないでくだちゃい。



第二百二十三信“原発から半径40kmに住んで・・・4”
M:今日は雨の中で畑仕事するのに疲れたけん、早目に切り上げてきたよ。キミとゆっくりお話しようと思ってね。うれしかろう?

A:ハイ、ハイ。どうせまたどうでもいいようなこと話したいっちゃろ?

M:ま、キミにとってはどうでもいいかもね。
こないだ、また怖い夢見てうなされたっちゃけど。

A:ミチコさん、また、線量計持って走り回ったと?

M:ハ、ハ、ハ。その夢はもう見んくなったねぇ。
その時はね、何故か私はアウシュビッツに収容されて処刑されるとこやった。寸前で目が覚めたけど。

A:そりゃまた、なんでそんな夢見たとかいな?

M:うん、つらつら考えるとね、前の夜、寝る前に『日本人の祖先はヘブライ人である』てことが書いてある本を読んだ。

A:ああ、そのせいたい!ミチコさん、すぐ主人公になるもんね。

M:どうも、その傾向ありそうやね。
ま、日本人の祖先はどうでもいいっちゃけど、地底社会の人の祖先もヘブライ人らしいよ。

A:ああ、ミチコさんの憧れの地底社会ね。長生きにあやかりたいっちゃろ?

M:別に。1000年も2000年も生きてもしようがないやろ。それに、1000年生きる人も、80年やそこら生きる私たちも、一日しか生きられん虫にしても、感じる長さは一緒のような気がするけど。所詮、瞬きと瞬きの間の一瞬の命よ。どうせそうなら、その間を大事に大事にとことん楽しみたいね。

A:あれ?120歳まで生きるっちゃなかった?

M:そやった、そやった。私の場合は120歳まで多分生きる。キミ、待ち長いね。

A:そうでもないよ。それこそ、1000年と80年が一緒なら、80も120も一緒やん。

M:そういうこっちゃね。
そんで、その間には篭城せざるをえんときもくるやろう、ってことで、ちゃくちゃくと自家発電の準備は進んでおりますぞ。キミのヘタクソな歌と違って、電力さえ確保できれば、なんか結構優雅な自給自足生活になりそうっちゃけど。

A:ふぅーん、そうなったらそれこそ1000年生きたくなるっちゃない?
(`11.6.17)


チセおばちゃんが来ると悦びのあまり気が狂ったようになるサン。垂直飛びの連発で嬉しさを表現してます。

サン:だってこんなに遊んでくれるのチセおばちゃんだけでちゅもん!



第二百二十二信“原発から半径40kmに住んで・・・3”
A:九電さんからお返事きた?

M:うん、ちゃんときたよ。詳しく色々書いてあったなかで、今でも既に「主に法人お客さまを対象に太陽光発電の設備設置、設備保守、発電した電気の提供等総合的な太陽光発電サービスを提供しているところです。」って。そして「今後この事業をさらに一般家庭のお客さまへも拡大できるか将来の課題として考えております。」そうです。

A:良かったね。

M:うん、私にできることはここまで、と思ってあとはある市会議員さんにお願いしてみた。市議さんたちも九電との意見交換の場を作ったり、原発の勉強会を立ち上げたりしているって。対立したり非難したりするんじゃなくて、これからも皆で話し合って、いい方向に向かうといいね。

A:そんでミチコさんは自分はできることはやったからって、あとは自分ちの太陽光発電のことだけで頭がいっぱいなんだ?

M:だってお金がいっぱいかかるとよ。支払いのことで頭が痛い。これホント、レンタルになったらいいのにねぇ。
メーカーの人が説明に来たときにね、「玄海原発に何かあってここが避難区域に指定されたときのために電気を確保したくて太陽光発電にします」って言ったら、「そういう理由で太陽光発電をする人は初めてです!」ってビックリされてしまった。皆そんなこと考えんのかなぁ?

A:ていうよりさ、覚悟が足りんっちゃない?そういう状況になっても一人で自給自足していこうってからには、やれ電気だ、やれ水だなんて言わんで潔く電気も水道もガスもガソリンも無い生活するくらいの覚悟が要るっちゃないと?どうもミチコさんのは中途半端やね。

M:手厳しいねぇ。確かにそうなんやけどね。水なんよ、問題は。うちは井戸やろ?電気がないとポンプが動かんけん水がない。川までは遠い。

A:いいやない!あの、なんとかいう歌あるやん?
♪月曜日は川で水汲み、火曜日は薪拾いして、水曜日は薪割りをする、木曜日はお風呂に入り、金曜日は畑で仕事、土曜日はお米をつくり、日曜日はご飯を炊いた。友達よ、これが私の一週間の仕事です、チュリャチュリャチュリャチュリャ・・・・♪
いいねぇ!これがミチコさんの理想の暮らしなんやろ?

M:音痴め!!!
(`11.5.22)


このところ暑い日が続いてサンはこんな風に玄関の冷たいところでぐったり眠っています。
先日、深夜、このすぐそばにマムシが出現!大騒動になりました。その時のトラウマかサンはしばらく、夜になると茂みに向かって吠え立てるようになり、家族は睡眠不足に。ご近所の皆様も本当にご迷惑をお掛けしました。すみません。



第二百二十一信“原発から半径40kmに住んで・・・2”
A:浜岡原発が停止になってよかったね!

M:うん、取り敢えずは良かったね。安全対策が出来るまでの2年間くらい、ってのと、日本のエネルギー政策が脱原発に向けて舵を切る、ってわけじゃないのは残念だけどね。

A:ミチコさん、この前40kmのところに住んでる自分がこんなに不安なんだから、原発のすぐそばに住んでる人はどれほど不安だろうか、って言っとったけど、浜岡の近くの人、原発が停まると困るって言いよったね。

M:うん、あれにはビックリやった。それほど人の考えは様々で、纏めるのは容易な事じゃないってことやね。
これじゃあ、私が書いた九電へのお便りに返事がこんのも当然やね。

A:諦める?

M:うぅーん、もうしばらくは待ってみて、それから、あの案はそんなに話しにならんもんかどうか、他の誰かに聞いてみようかなぁ。
とにかく、浜岡の近くに住んでる人の考えがショックやったこともあるけど、これはほんとにムズカシイ問題で人間の手には負えんような気がしてきた。もっともっと色んな立場の人が議論できる場があるといいのにね。原発賛成の人も、反対の人も、学者も、政治家も、電力会社も、電力消費者も、原発で働いている人も、福島の事故で避難させられた人も、特にこれからの日本を背負っていく若い人も、みんなが参加して議論して日本のエネルギー問題をどうしていくのか決められるといいね。

A:そんで、結論待っとれんけん、先に自家発電にするってこと?

M:まあね。私はどうしてもここを離れる気はないのに、避難区域に指定されそうで不安やけん、最低電気だけは確保しときたいと思う。もちろん、このまま何も起こらんことを願うけど、それならそれで自家発電で節電するのも意義のあることやし。今、検討中です。
(`11.5.10)


サンは、またまたチセおばちゃんからもらった音の出るオモチャ(何個目だろう?)で遊んでいます。無邪気!



第二百二十信“原発から半径40kmに住んで・・・”
M:ここは玄海原発から半径40kmの地点。正直、怖い。

A:放射能?

M:違う。放射能は怖くないよ。福島第一の事故後、しばらくはとっても怖かった。でも、今はそんなもの屁でもない。私が怖いのは玄海原発に何かあったとき、ここが飯舘村みたいに「警戒地区」や「計画的避難区域」なんてものに指定されること。

A:ミチコさんにとって、ここは終の棲家やもんね。

M:うん、ここで生まれ育ったわけでもなんでもないけど、風に吹き寄せられるみたいにして畑に出会って、ここで服を脱ぐように魂だけになって次の世界に旅立とうと思うようになった。
絶対に避難なんかせんけんね!

A:でもさ、「警戒地区」になったら電気とかガスとかも全部止められるっちゃない?

M:多分ね。この前のニュースでは、福島の警戒地区に残っとう人は川の水を汲んで、薪で暖をとりようって言っとったけど(あの人たち今もあそこで頑張ってくれようかな?)、私もそうすることになるかもね。
それもちょっと厳しそうやけん、今のうちから太陽光発電にするかも。そうすればうちは井戸やけん、水の心配もないし。あっ、でも、IHにはせんけん、煮炊きは外に竈つくらんといかんね。そんで、米作り始める。一人っきりの自給自足・・・ああしよう、こうしょう、って色々考えると結構楽しかったりする。

A:強制排除されるって言ったやろ?

M:ああ、強制排除ね。警察の人に言っといてよ。「防護服脱いでいらっしゃい。クコ茶でおもてなしするから。」って。
(`11.5.5)


この先、西40kmのところに原発はある。
そのすぐそばに住む人たちの不安は私の不安とは比べものにならないだろう。大勢の人にこれほどの不安を与える原発。安全神話は崩れ去り、ひとたび事故となれば収束には莫大な時間と経費がかかる原発。クリーンエネルギーも実用化されているし、私たちは一層の節電に励むことを厭わない。それでも原発が必要と言うのは原発から半径40km以内に住んでみてからにして欲しい。



第二百十九信“丸く収まる脱原発?4”
M:やっぱり数字に弱い私・・・間違ってました。一般家庭向けの電力販売量が全体の販売量に占める割合は約3割、でした。

A:どうしてわかったと?

M:九電のお便りBoxの人に聞いた。ややこしい数字調べたりせんで、最初から聞けばよかった。

A:それって、朗報やない?

M:そうよ!
全体の4割を占める原発を止める(火力発電を今より増やさずに)には、一般家庭を太陽発電にして、あと、電力消費者全員が1割節電すればいいったい!

A:なんか、簡単そうやけど、それで丸く収まると?

M:九電にとってメリットがあるかどうかが問題よね。一般家庭にはメリットがある。だって、個人で太陽発電パネルを取り付けようとすると300万円から400万円くらいかかるみたい。もちろんローンを組むことになるやろうけど、例えば300万円を20年ローンとすると、利息抜きで毎月12500円。利息がどのくらいかわからんけど・・・。それなら12500円くらいをレンタル料としてずっと払っていってもいいと思う。それで原発が止められて安心で安全な電気を使い続けられるっちゃけん。そして、子ども達の未来にとんでもない負の遺産を残すこともない。

A:九電はどうかなぁ?

M:うん、九電の人に聞いてみよっか?

A:せっかく色々考えてもらいましたが、そういう案は既に検討済みでボツになりました、って言われるっちゃない?

M:そうかもしれんけど、それならそれであきらめがつく。やるだけはやってみるさ!

ところで、それはそれとして、うちの自家発電も研究せんとね。

A:どうして?自分とこだけ太陽発電にしても意味がない、って言いよったやない?

M:原発を止めるためには自分だけが太陽発電にしても意味がないけど、原発が止まらんかった場合は意味があるやろ?

A:ああ、やっぱり篭城すると?

M:うん、私はここを離れる気はさらさらないけんね。もしも、玄海原発が福島第一みたいになったら(ってか、私の中では玄海はずっと福島第一と同時進行中やけど)、ここは玄海から半径40km、飯舘村と同じ距離。風向き次第では飯舘村と同じ運命をたどることになるけんね。
今、半径20kmが警戒区域やけど、あの、弱って死んでいく家畜たちの映像。辛くて涙が出た。こんなことして人間は許されるっちゃろうか?
まだ残って頑張っとう人が70人くらいおるみたい。私はその人たちにエールを送りたいな。

A:放射能、怖くないと?

M:私はぜんぜん怖くない。米と味噌汁と漬物と塩水とクコ茶・・・これで放射能なんか屁でもない。人間はそんなに放射能に弱くない、と、今はそう思えるようになった。最初は怖くてたまらんかったけどね。

A:ミチコさん、夢の中で線量計持って走り回っとったもんね。

M:うん、毎晩のようにそんな夢見て、朝起きたら疲れきっとった。
でも、今はね、畑や山に行くと、ここが放射能に負けるなんてどうしても思えん。この竹林は放射能を浄化し、菜の花は放射能を吸収してくれる。

A:強制排除されるよ。

M:放っといて欲しいな。私は自己責任でここに居座るんやけん。一人で米と野菜を作って憧れの自給自足の暮らしを続けて120歳で野垂れ死んでみせる!
あっ、サンは一緒だよ。現実の相棒だからね。
(`11.4.27)


浜辺のサン。いつまでも一緒。サンにもクコ茶飲ませよっと。



第二百十八信“丸く収まる脱原発?3”
M:恥ずかしながらホントに数字に弱くってね。そんな頭で考えられる範囲で言うけどさ。NHKの番組によると九州での発電量のうち、原子力発電の割合は4割。九電のHPの「供給設備データ」では供給力合計の2割強が原子力となっているので、4割というのは実際の電力販売量の4割ということだと思う。つまり、火力発電所を休ませているので原発への依存度が高くなっている。つまりは電力販売量の4割にあたる部分を太陽発電に代えれば、火力発電を増やすことなく原発を停止できる。ということになると思うっちゃけど?

A:うん、それでいいとボクも思う。

M:キミにそう言ってもらえると間違いないような気がしてくる・・・というのも何か変やけど。
ま、それはそれとして、その4割というのがね、九電の「用途別電灯電力需要実績(H.21年度計)」によると、「特定規模需要以外の需要先」の電灯電力合計34,716,461MWh、これがほぼそれに当たる。「特定規模需要以外の需要先」に対して「特定規模需要先」というのがあって、これは法人なんかの大口需要先のこと。だから「特定規模需要以外の需要先」ってのは大口需要先以外の需要先で、一般家庭とか公衆街路灯とかの電灯需要や、農事用や建設工事用、事業用なんかの電力需要の合計。このうち、一番数字の大きいのがおそらく一般家庭用電灯需要と思われる「定額電灯・従量電灯」という表示分の18,314,461MWhで、約5割を占めている。つまり、一般家庭用電灯需要と思われる部分は九電の電力需要実績の合計のうちの2割強を占めているだけなんだ。

A:なんだ、それじゃあ、個人の電力消費者全てを太陽発電に代えることができても原発は停止できんったい。

M:うん、甘かった!
結局、一般家庭を太陽発電に代えて、あと足りない分を火力発電で補って原発を停止するか、「特定規模需要以外の需要先」全てを太陽発電に代えて火力発電を増やさずに原発を停止するか、ってことかな?
あと、もちろん、節電もするし。
なんか、頭の限界が来たみたい。もう、これ以上は考えられん!

A:でも、その「特定規模需要以外の需要先」っていうのを全部太陽発電に代えられれば火力発電を増やさんでも原発は停止できる、ってことがわかっただけでも収穫やない?

M:まあ、そうとも言えるけど、でも、これから先はその費用と九電にどれくらいのメリットがあるかの問題やけん、もう私の手には負えん!

A:まあ、そうやろうね。ところで、太陽発電のパネルっていくらくらいするんやろうね?

M:さあ、高いらしいよ。まあ、そこまでは調べることはできそうやけどね・・・。
(`11.4.22)


朝の散歩。
必ず同じ場所でピタリと止まって動かなくなります。
全く意味不明の不思議なサンの行動。



第二百十七信“丸く収まる脱原発2?”
A:ヒデくん、どうやった?

M:うん、電力会社のメリットが少ないって。でも、私の書き方が悪くて、どうもうまく伝わってないところもあるみたい。そんなこんなでね、もう一回考え直してみた。

A:どうでもいいけどさ、こんなこといくら考えても誰も見てないしなんにもならんような気がするけど・・・。

M:そうかもしれんね。でも、なんか、こうやって考えずにはおれんとよ。目と鼻の先に玄海原発があるしね。福島のことが対岸の火事とはどうしても思えん。福島の原発難民の人たちのことが自分のことのように思えてしかたない。来年はもう種蒔きできんっちゃないか、なんて思ってしまう。もしかしたら、こんなことを考えることで平常心を保っとうのかもしれん。

A:ふぅーん、わからんでもない。そんで、どういう風に考え直したと?

M:うん、キミに話すことで整理してみるね。
まず、電気料金という考えは捨てる。これはあくまでレンタル料(リース料というのかな?)。だから個人の電力消費者は太陽発電機を電力会社からレンタルして、そのレンタル料を払う。電力会社はそのレンタル料の中から太陽発電機の代金をメーカーに支払っていく。

A:でもさ、太陽発電って、太陽の出てないときは発電できんのやろ?

M:うん、そうらしい。どうやら、夏場はガンガン発電するけど、冬場は足りんらしい。

A:そんで、今は夏場のあまった電力を電力会社が高い価格で買い上げようっちゃろ?

M:うん。でね、この案では電力会社はお金を払わず、余った電力は引き上げる。そうして、火力発電なんかの電力を買いよう事業所とかに回す。そのかわり個人の冬場の電力の足りんときはお金を取らずに供給する。
そもそも太陽発電は太陽の恵みなんやけん、みんなが一様にその恩恵に預かればいいと。

A:でも、それやったら、個人消費者は誰も節電とかせんっちゃない?

M:いや、本来ならこういうシステムやろうとなかろうと、もう電力を際限なく使う時代は終わりなんやけん、節電は常識なんよ。節電して夏場のピーク時にどんどん事業所に電力を回さんといかん。でも、それでも、このシステムだと節電の意識が薄れそうやけん、飴玉をぶら下げようかな。

A:はぁ?飴玉って?

M:例えば夏場の余った電力と冬場足りんで電力会社からもらった電力の量の差に応じて行政から報奨金が出る。つまり、夏でも冬でも節電すればするほど報奨金が増える。

A:はぁ、なるほど、それなら節電に燃えそうやね。

M:それとね、大事なことはね、太陽発電のパネルの大きさを今の電力使用料に応じたサイズに止める事。パネルが小さければ小さいほど値段も安いやろうからさ。

A:つまり、「オール電化」はせん、ってことやね。

M:そう!今はオール電化とセットで太陽発電機を売りようみたいやけど、それは夜間電力やろうとなんやろうと結局電力の消費を増やしようことになると思う。それに人によってはIHはキライ、って人もおるしね。

A:みちこサンみたいにね。

M:そういうこと。みんながオール電化や、IHや、て言ったら、ガス会社がやっていけんくなって、「丸く収まる脱原発」やなくなるもん。
・・・と、ここまでで、とりあえず細かいお金の問題は抜きにして、この案で電力量的に脱原発が可能かどうか(もちろん、今、停止中の火力発電所はフル回転させたとして)。九州で考えてみようかね。数字、どこから調べようか?
・・・や、や、や、数字の話になったとたんに頭が回らん。今日はおしまい。この続きはまた今度ね。
(`11.4.14)


今日は「5歳くらい?」と若くみられたサン。よかったね。いつもは「10歳くらい?」って言われるもんね。
実は3歳。相変わらず老け顔です。



第二百十六信“丸く収まる脱原発?”
M:アッシー、遂に思いついたよ!脱原発の妙案を!

A:はぁ?こないだの、みんなで自然エネルギー発電を手作りする、ってやつは、ヒデくんからダメだしされたっちゃない?

M:うん、だけん、今度のはその案を改良したというか、発想を変えたというか・・・。ま、ちょっと聞いて!

A:はいはい。

M:あのね、電力会社も実は原発から手を引きたいと思っとっちゃないかな。あまりにもリスクが高すぎるやろ?
でね、電力会社は太陽光発電パネルを大量に買ってね、それを消費者にレンタルする。レンタルした人は今支払いよう電気料金より少し安いくらいのレンタル料を電力会社に支払う。
どうよ、これで原発の発電量くらいは太陽光発電で賄えて原発停止たい!
電力会社は発電せんでもレンタル料で儲かって(もちろん、メンテナンスもしてもらうよ)、電力消費者は今までより安い料金で安心安全の電力が使える!なんか文句ある?

A:なんか、えらいアバウトすぎん?数字の裏づけは?

M:アバウトは私の得意とするところやし、数字の裏づけとかそんなもん私にできるわけないやろ?
とにかくさ、数字はわからんけど、太陽光パネルを作りようメーカーは大量注文がくるわけやけん、じゃんじゃん大量生産してコストが下がるやろ?もちろん、日立も東芝も原発作るのなんか止めて、太陽光パネルとかバッテリーとかを作るとよ。今までの罪滅ぼしに儲け抜きで作ってもらおうかね。

A:そんなこんなでみんな丸く収まるってわけね?
でも、そううまくいくかなぁ?
人間社会の経済って誰かが儲かって、誰かが損するようにできとうっちゃない?経済はプラスマイナスゼロの世界やろ?

M:うん、そうやねぇ、地球村ではそういうふうに習ったねぇ。ま、フランスは喜ばんやろうね。

とにかく、ヒデくんに計算してもらおうか?成り立つもんかどうか?

A:そうやね、どうせ「そんなのとっくにほかの人が考えて、無理ってわかっとうよ」って言われるっちゃない?

M:そうかもね。私が考えつくくらいやもんね。

A:だいたい、こんなこといつ考えついたと?

M:これはさっきサンと散歩しようときやったかな?とにかくさ、原発事故以来私、自分に何ができるかってずっと無い知恵絞りっぱなしよ。もう、これ以上はなんも出んよ。
(`11.4.6)


サン:ありがとございます、また、助けてもらいまちた。

サンは平和主義者。誰とも絶対喧嘩しません。
ときどきリードなしで散歩しているビーグルが噛み付いてくるんです。そんなとき、サンは逃げ惑うばかりで、私がビーグルを蹴飛ばしてサンを守るんです。そうです、私、犬の喧嘩も丸く収めてます???



第二百十五信“理屈抜きの恐怖”
M:アッシー、久しぶりやね。日本は今、大変な事になっとうのキミわかっとうぉ?

A:もちろん!静かに見守ってますよ。

M:ふぅーん、随分落ちついとおね。私なんか原発のこと、怖くて怖くてたまらんけどね。

A:パニックになったらイカンよ。敵をよく知って落ち着いて行動せんとね。

A:いや、待って!確かにパニックになるのはイカンけど、そうじゃないよ。このわけの分からん、理屈抜きの恐怖、これこそが大切なんやない?この恐怖心をなくした結果がこれやろ?

A:はぁ?

M:わからんかなぁ?
原発は怖いとよ。ウランは怖いもんなんよ。
平凡な平均的な頭脳の人間が感じるこの恐怖心・・・日本人はこれを無くしてしまって、何でもかんでも、ウランやろうと放射線やろうとコントロールできると思い上がってしまった。
だってそうやろ?頭脳優秀な科学者たちがその英知を寄せ集めて作ったのが原発なんやろ?自分らは全てをコントロールできると思って。全てを想定できると思って。
そしてその結果がコレたい!

A:確かにそうやね。人間の思い上がりの極まりが原発やね。

M:そう!人間には触れてはイカンものもあるとよ。踏み込んではイカン領域もね。恐れをなくしたバチがあたったのかな?

A:うん、それと加えて人間の欲深さ、経済第一主義のバチもあたったっちゃないかな?
(`11.3.25)


サン、ごめんね。今日、夕方散歩のとき、1号機から3号機まで原子炉から高濃度の放射性物質が漏れ出ている、っていうニュースを聞いたあとやったもんで、アンタがウンチしたかどうかも記憶にない。



第二百十四信“父の旅立ち”
M:アッシー、父の四十九日の法要が昨日終わったよ。

A:うん、じいちゃんもとうとう旅立ったっちゃね。

M:そうやね。なんか一区切りついた気がするよ。
父は私にとって反面教師やった。小さいときからミチコちゃんが一番お父さん似やね、と言われて育った私は、「こりゃ、ヤバイ!」と思っとったけんね。お父さんみたいに短気で我儘で攻撃的な大人にはなるまい、と思ってきたけど、なかなか難しかった。

A:血は争えんやろうけんねぇ。

M:でも、どうやらこうやら、穏やかでやさしい50代になっとうと思わん?

A:えっ?ダンナが聞いたらなんて言うかな?

M:なんかお父さんが亡くなってからずっと悪口ばっか言いよっちゃけど、墓場の陰で苦笑いしようやろうね。「オレはそんなに悪い父親やったかなぁ?」って。

A:うん、あんまり良い夫でもなかったみたいやしねぇ。

M:うん、お母さんが一番かわいそうやね。せっかく自由になれたときにはもう自分が認知症なんてね。昨日のお食事のとき父の姉さんが、「お父さんもあんまりにもお母さんに苦労かけすぎやったもんねぇ。どうせならもうちょっと早く逝ってくれとったらお母さんも良かったのにねぇ。」ってしみじみ言われた。父の実の姉があんなに言うくらいやけん、結婚してからのお母さんの苦労は並大抵じゃなかったとよね。
振り返ってみれば私はお父さんに酒を止めさせる、若しくはお母さんを離婚させて自由にしてあげる、ということに青春を捧げとったみたい。私が中学と高校のときに書いた父宛の手紙が遺品から出てきてね。それ読んで、いまさらながら、ほんとにそうやったな、って思った。
でもね、そうやったからって、私は父を好きではあったみたい。手紙に書いてあった。お父さんが好き、って。お母さんより好き、って。もしかしたらその一文があったけん、父も救われたっちゃないかな。そうじゃなかったら娘からのあんな手紙、後生大事にしまっとうはずないもんね。怒りにまかせて破り捨てたはずやもん。
いろいろあったけどね、父の晩年、仕事を手伝ったころは、私たち二人結構息が合ってね。二人三脚でうまくやっとった。ああ、お父さんってこんなふうに扱えば結構うまくいくっちゃね、お母さんももうちょっといい加減な人やったら案外うまくやれたかもしれんなぁ、なんて思ったりした。

A:でももう、あんまりそのことは考えんほうがいいよ。また、「どうしてもっと早くお母さんをお父さんから離してやらんかったか」って自分を責めたくなるやろ?

M:そうやね。お母さんも今じゃ、「誰からも怒られんけん、今が一番イイ。」なんて言いよんしゃあけん、これでいいとよね。
昨日おかしかったのはね、あっちを見てもこっちを見ても手を引いて歩かせんといかんような年寄りばっかりでさ。父は末っ子やったもんでね。なんかこれから先こういう法事ごとが続きそうやな、と思った。

A:それもまた良し、やない?日本の法事ごとっていうのも結構いいもんやとボクは思うよ。

M:うん、確かに。母のときは葬式なんてすまい、と思っとったけど、今回で考え変わったもん。ま、母はあの調子でまだまだ長生きしそうやけどね。
(`11.1.24)


同じ白同士。だけど、どうも仲良くなれません。



第二百十三信“大好きな日々”
M:アッシー、お久しぶり!元気にしとった?

A:うん、ま、相変わらずです。

M:アンタ、かわいげのない挨拶するねぇ。ところでさ、今朝、散歩の時よく会うシュナウザーのクウちゃんの飼い主さんに聞いたっちゃけど、ワンコも乳歯から永久歯に生え変わるらしいね。クウちゃんは今その真っ最中で、よくポロポロ歯が抜けるらしいよ。アタシはキミのもサンのもそういうふうになったのにちっとも気付かんかった。ごめんね。

A:ああ、ミチコさん、毎日毎日バタバタと猛烈に忙しそうにしとうけん、あんまりボクらのことよく見てないもんね。

M:ま、そう、ひがまんでよ。最近はアタシも随分反省して心のゆとりを大事にしよるんよ。といっても人間が出来てないけん、なかなかうまくはいかんけどね。
それでも、最近はつくづく今の暮らしが好きだなぁって、ずっとこの暮らしが続くといいなぁって、よく思う。朝、起きたら、今日の一日は神様からもらった一日のような気がして、大事に大事に、舐めるように時間を味わって過ごしたい。寒くて畑に行くのが辛いときも、畑で雨に降られて冷たく凍えるようなときも、厳しい肉体労働でも、どんなことをしていても、それはもしかしたら来年は出来ないことなのかもしれない、今日のこの時は二度とないかもしれん(当たり前やね)、みたいに思えて、一瞬一瞬がいとおしい。なんでかな?歳とったからかな?

A:歳とった、というより、ミチコさん、もしかして死に前が近いっちゃない?

M:あちゃ、そうかいな?!
「120歳でピンピンコロリ」は夢で終わるとかいな?
(`10.12.17)


シュナウザーらしからぬシュナウザー、ティナちゃん & 紀州犬らしからぬ紀州犬、サン。
どちらも吠えず、穏やかで、人懐こく、そして白い。



第二百十ニ信“わからないんです”
M:この秋冬のミチコ・ファームは豊作よ。

A:へぇ、めずらしいねぇ。なんでやろ?

M:それがわからんったい!

A:わからんったい、って、解ろうとしてないやろ?

M:うん、いつもの調子で「不思議は不思議のままに」「わからんことはわからんままに」。

A:そんなこと言わんで、追求したら?豊作の原因がわかれば、来年も同じようにやってまた豊作が狙えるやない?

M:いやいや、そううまくはいかんったい、これが。
夏の気温が高すぎて虫が死滅していたせいだ、という人もいるけど、いいや、虫はいっぱいおった。
雨が多かったせいやないか、とも思うけど、高温多湿は虫が大発生する原因になる。
ま、一番考えられるのは3ヶ月〜6ヶ月草をはやしっぱなしにしとった所に種を蒔いた、ってことかな?

A:おや?ちゃんと考えてみようやない?

M:うん、一応ざっと考えてはみる。でも、どうせ、原因は一つじゃないとよ。気候とか、土壌の状態とか、虫がどうとか、草がどうとか・・・。いろんなことが複雑に絡んでたまたま偶然豊作になったり、不作になったりするとよ。
だけん、考えても一緒。多分、何年もたって、畑で妄想に耽りながら仕事しようときなんかに、フッと、あっ、あのときはこういうことやったっちゃないかいな?なんて不意に閃いて納得したりするっちゃないかな?

A:ああ、それを楽しみに、今はなんも考えんで豊作の悦びに浸るわけね?

M:そうそう!
ところでさ、わからん、と言えば、サンもようわからんワンコやねぇ。

A:何の話かいな?

M:こないだサンは避妊手術を受けたけど、そのとき、病院に二泊三日入院したと。そしてナントその間、一度も御飯を食べず(最後の日の朝食だけは空腹に耐えかねて午後になってから完食したそうな)、オシッコもせんかった(ちゃんと外に散歩に連れて行ってもらいよったのに)。

A:はーん、やるねぇ!ああ見えてもやっぱ紀州犬やね!

M:うん、紀州犬の意地かな?
(`10.11.3)


チセおばちゃんが来てくれた!
夏バテ、手術と続いて、体重が減っていたサンですが、涼しくなるとともに食欲が出て、チセおばちゃんの来訪ですっかり元気を取り戻しました。



第二百十一信“「ゲゲゲの女房」に思う”
M:アッシー、NHKの朝ドラの「ゲゲゲの女房」、もう終わったけど、私アレ結構ハマって見よったとよ。

A:ミチコさん、貧乏暮らし、好きやもんね。

M:うん、それもそうやけど、あのドラマ、セリフの中に結構「深いい言葉」がちりばめてあった。それがおもしろかった。

A:ふーん、どんな言葉?

M:今でもはっきり覚えとうのが二つあるけど、一つは水木しげるが娘に言った言葉で『好きなことと楽しいことは違う』っていうの。

A:なんで?「好きなこと」をしてれば楽しいやろ?

M:それがそんなことないったい!「好きなこと」ってそれが好きであればあるほど、とっても苦しかったり、辛かったりするとよ。それでも続けるのはやっぱりそれが好きだからなんよね。私も畑仕事、とっても苦しいし辛い時もあるもん。

A:ふーん、そんなもんかねぇ。それで、もう一つは?

M:水木しげるの父ちゃんの言葉で『金を稼ぐだけの人生なんてつまらん!』っての。
つくづく、そのとおりやと思った。

A:でも、お金稼がんと生きていけんやろ?

M:もちろんそうやけど。今じゃ私はちっとも稼がんで「辛くて楽しいこと」ばっかりしようけん、毎日が楽しくて楽しくてしょうがないな。

A:ま、ミチコさんはそうやろうけど、「好きなことがお金を稼ぐこと」ていう人の場合はお金を稼ぐだけの人生が楽しくてやめられん、ってことになるっちゃろうね?

M:・・・。
(`10.10.10)


夏バテサンたん。元気になりました!



第二百十信“畑で恐怖体験!”
A:畑で恐怖体験と言えば・・・イノシシ!それしかないよね。

M:うん、今朝畑で草刈りを少しして、大根の種を蒔き始めたときに気付いた。3メートルと離れてない柵の外の薮の中でバキバキ草を踏む音がして、ブヒブヒ言い出した!
ギョッとした。なんで?もう9時過ぎよ。なんでこんな時間におるとよ?夜行性のくせに!
怖くて逃げ出そうとしたけど、イカン!ここで逃げたら舐められる、と思って仕事を続けた。なんとか、イノシシも恐れるような強い人オーラを出そうとしたけど、無理。
それに、なんで、向こうが逃げていかんとよ?ずーっと近くでブヒブヒ言いながらウロウロする。

A:すでに舐められとったい。宮原コーチが一緒におれば良かったとにね。

M:冗談じゃない!コーチがおらんことを心底喜んだよ。だって、あの人、「戦いたいっす」、とか言い出しそうよ。

A:いいやない、戦ってもらえば?

M:とんでもない!怪我でもしたらどうするとよ!イノシシが。

A:えっ?コーチやなくてイノシシの怪我の心配?

M:だって怪我して逃げたりしたら大変!手負いのイノシシ逃がしたりしたらとんでもなくややこしいことになる。

A:コーチの心配は?

M:仕留める自信があるからどうでも戦わせてくれ、って言うなら、どうぞ、ご自由に!ただし、自己責任で、ってとこかな。ただ、仕留めたイノシシの始末までお願いします。置いていかれても、これまた困るし。ま、このあたりじゃ、引き取り手は多そうやけどね。

A:それで話をもどすと結局どうなったと?

M:どうもならん。今日はお客様の日であと20分もしたら家に帰らないかんやったけど、ぎりぎりまで辛抱して仕事を続けようと思った。でも、イノシシがブヒブヒ言いながら背後に回ったのが分かって、後ろから襲われそうな気がして、慌てて逃げ出した。結局イノシシに気付いてから10分ともたんかった。

A:なんで?柵があるやない。イノシシは柵の外におったっちゃろ?

M:なんせ、私が建てた柵やけんね。自信持って言えるけどシャバイったい。
(`10.9.18)


サンたん!紀州犬のくせにミーアキャットのマネとかしよう場合じゃないよ!



第二百九信“猛暑を乗り切った!”
M:ねえ、アッシー、今年の夏は酷く暑くてさ。特にお盆過ぎてから、9月の初めまでの3週間余り、35℃前後の猛暑が続いて、サンもバテバテ。流石の私もこれはヤバイ!と思った。

A:で、今は?

M:うん、数日前に雨が降って、そのあと朝夕の気温が下がってホッとできるようになった。日中はまだ30度前後あるけどね。

A:ミチコさん、夏バテは?

M:それが、なんとかバテずにもった。あの猛暑の中でも午前10時半くらいまでと、午後4時以降は畑仕事を続けて、毎日毎日汗を搾り出した。辛かったけど、ありがたいと思った。この暑さの中でもこうやって元気に仕事ができることをありがたいと思ったよ。

A:でも、あんまり無理して、ミチコさん倒れたらばあちゃんも困ることになるよ。

M:うん、そうやね。でも、自分に何かあったら皆が困る、と思うけん、頑張れるのかもしれんよ。私、まだまだ、支えとうもんがいっぱいある。お店に畑にばあちゃんにサンに・・・。

A:ちょっと肩の荷が重い、って感じることない?

M:正直、ある。この夏は特にね。ひどく疲れて夜も眠れんし、畑でも身体が重いし。それでもやっぱり私がやらなくちゃ、と思うとなんとかやれる。
それに、一人でやっていく覚悟が決まったような気がすると。歳とともにスピードは落ちたけど、これからもゆっくり楽しみながらやっていくよ。
なんか、前よりも一瞬一瞬がとっても大事に思えるっちゃん。

A:それって、やっぱ、歳とった証拠やね。

M:ハイ、ハイ、おっしゃるとおりですよ!
(`10.9.14)


朝夕が涼しくなって、朝夕だけはとっても元気になったサン。
毛はほとんど抜けたもののご自慢の“ツムジ”は健在。ツムジのある犬って見たことない気がするんだけど・・・。



第二百八信“スポーツマン、野菜に目覚める!”
宮原裕司さん、1年前までアビスパ選手、現在アビスパ高校生チームのコーチ。
先日、ミノリ・アンにお食事におみえになり、野菜料理の旨さに開眼。この美味しい野菜が自分の口に入るまでの経緯を実際に自分の目で見たい!ということで、今日、ミチコ・ファームで初自然農体験。今後も暇を見つけてミチコ・ファームに通い、自然農の経験を積みたいとのご希望です。
本日はオクラ、花オクラ、三尺ササゲ豆、ピーナッツなどを収穫。そして、大根の種降しを体験。
意外にも自然農の経験は高校生の指導にも役立ちそう。私も「自然農」と「子育て」には通じるものがある、と思っていましたから、宮原さんの感想に共感を覚えました。宮原さん、自然農の畑で感性を磨き、長い目と広い心で若い人たちを指導していって下さいね。
(`10.9.2)


ピーナッツの収穫では、頭が空っぽになり「無」になれた、と感激。
冬には厳しい肉体労働が待っていますよ。頼りにしてまーす!



第二百七信“回り道”
M:アッシー、ミノリ・アンはね今日でちょうど6年半が終わったよ。

A:早いネェ。

M:それでね、ちょっと立ち止まって足元見つめ直すときかな、って、今朝、畑で、いろいろ思った。

A:アレッ?“過去を振り返らず”がモットーやなかったっけ?

M:またまた、いちいちうるさいよ。過去を振り返ったわけやなくて、足元を見つめ直しただけよ。

A:ハイ、ハイ。

M:でね、やっぱり私は今までどおり畑仕事に精を出して、ミノリ・アンを支え続けて行こうと思った。

A:うん、自然農の畑の野菜だからこそできるミノリ・アンの料理やもんね。

M:そう。原点にミチコ・ファームがあって、そこで育った私の思いがあって、ミノリにはまたそれとは違った思いがあるやろうけど、二人の思いの接点にミノリ・アンがある。そして、ミノリ・アンの延長線上に生まれた二人の“思い”っていうたくさんの点が結び付いて小さな渦が起きて、その渦がいろんな人や思いを巻き込んで少しずつ大きな渦になっていってる気がする。畑に憩いを求める人、料理に癒しを求める人・・・。そうやって渦巻きが回って“菜食”に目覚める人の輪が大きくなっていくといいな。

A:あんまり大きくなったらミノリちゃんも弾き飛ばされるかもよ。

M:それも良し、やね。私もミチコ・ファームも必要としなくなれば飛び出していけばいいとよ。喜んで見送るよ。

A:ミチコさん、“去る者追わず”がモットーやもんね。

M:うん、それ、私の美学。その点だけは潔くありたいと思う。

A:ふーん、そうやって、ミチコさんは渦巻きの中でいつまでも一人でグルグル回り続けると?

M:うん、120歳まで、キミを話し相手にね。ま、“渦巻き”というより、ただの“回り道”やけどね。“渦巻き”しながら120歳に突入するっていうのもなんか勇ましすぎて私らしくないけん、ブラブラ“回り道”を楽しみながらボチボチいこうかな。
(`10.8.31)


サンは完璧な「夏バテ」状態です。
食欲もあまりありません(大好きな肉も残します)。元気に動くのは早朝と夕方以降だけ。昼間はグッタリしています。
早く涼しくなあーれ!



第二百六信“救い”
M:母はね、とうとう、ここには戻ってこれん状態になってしまった。

A:またどうかしたと?

M:うん、今度はオシッコが出らんくなってね、専門の病院で調べてもらったけど、回復の見込みはなくてね。今は24時間導尿してもらいようとよ。

A:辛いねぇ。

M:うん。母のことでは今のところ「ラッキー」を見つけられずにおるけど、でもね、「救い」はある。

A:救いって?

M:母は大人しい性格やけんね、看護婦さんたちに好かれとうみたい。「癒されます」って言われた。
患者さんの中には大声でわめいたりする人もおるし、看護婦さんも大変よねぇ。そんな中で、母はいつも「私のことは後でいいよ。他の人のことをしてあげて。」と例の弱々しいささやき声で言うらしい。同じ認知症になるにしても、人に迷惑をかけることもなく、穏やかな性格も変わってない。これだけは「救い」やね。
(`10.8.1)


マロンと浜辺をお散歩。
マロンは海は苦手のようで、砂浜に座り込んで動かなくなった。雷とか花火とか大きな音がキライなマロンは多分ザブン、ザブンという波の音も苦手みたい。
最初で最後の浜辺のデートでした。



第二百五信“煮詰まる・その2”
M:今から思えば、やけど、数年前から母はしきりに父のことで愚痴をいうようになってね。ひたすら耐え抜いて、愚痴もあんまりこぼさん人やったのが、私の顔さえ見れば愚痴るようになった。

A:それ、タエコさんのSOSやったかもしれんね。

M:うん、きっとそうやったと思う。母は特に足の自由がきかなくなってきて、そこにもってきて、こちらも身体の自由がますますきかなくなった父が母に辛くあたったから、母はついに耐えかねたんやろうね。
あの頃、そのことに気付いて、もっと真剣に受け止めてあげればよかった。無理やりにでも母を父のところから離してあげればよかった。そうしていれば、こんなことにはならんかったっちゃなかろうか、少なくともこんなに早くこうはならんかったっちゃなかろうか、って思って、悔いが残ってねぇ。

A:気持ちはわかるけど、あんまりそういうふうに考えたらミチコさんが煮詰まるよ。

M:うん、ありがと。そうやって水差してね。
(`10.7.21)


風呂上りのサン。チセおばちゃんからもらったヒンヤリグッズ・・・首巻アイスノンとヒンヤリシートでくつろぎ中。



第二百四信“煮詰まる”
M:母が6月の初めに体調を崩してね、それ以来ずっと入院中なんやけど、病院行って様子見るのが辛くてね。

A:そんなに悪いと?

M:いえ、容態は今は落ちついとっちゃけどね、ほとんど寝たきりになってさ、声もささやき声くらいの声しか出らんし、認知症の方も進んどうみたいよ。ほんと、胸が痛くなる。

A:1年前くらいはまだ庭の草むしりとかしよんしゃったとにね。

M:そうやったねぇ。
私、思うっちゃけど、母がこんな風になったのは、あの我侭で気難しくて、母に厳しかった父と50年も一緒にいて、煮詰まってしまったんやないかなぁ。耐えに耐えて自分を抑え続けて、遂に限界がきて、私の所に行くって言い出したと思う。もっとずっと早くに父と離れていれば、認知症なんてなってなかったんやないかなぁ。

A:そうかもしれんけど、いまさらそんなこと言ってもはじまらんっちゃない?

M:うん、確かに。
ところで、「煮詰まった」ときはどうしたらいい?

A:「水を差す」!

M:正解!
「水を差すようで悪いけど」なんて言うけど、ちっとも悪くない。どんどん水差したらいいっちゃん。煮詰まってどうしようもなくなるよりよっぽどマシやもん。
(`10.7.15)


暇をもてあましたサン。玄関の溝に嵌ったまんま熟睡中。



第二百三信“息子の帰宅・その2”
A:タクくんの名言って?

M:ああ、そうやったね。随分時間がたって忘れかけとうけど、よく覚えとうのがひとつ。
「日本人にとって『お客様は神様』やけど、ブラジル人にとっては『お客様はアミーゴ(友達)』」ってのがあった。
これは日本人とブラジル人それぞれの国民性をよく表しとうと思う。

A:ああ、日本人ってなんでも生真面目に重く受け止めるけど、ブラジル人ってなんでも気楽に考えてそうやもんね。

M:うん、そしてそんなブラジル気質がタクには合っとっちゃろうね。
タクがうちにおった間にね、「日本にいるうちに食べたいものない?」って聞いたと。

A:作ってやろうと思って?

M:うん、一応母親らしきこともしとこうかと思ってさ。
そしたら、しばし沈黙のあと「ない!てか、オレもう日本自体に食傷気味や!」ってさ。あのコ、日本におると息が詰まるみたいね。年金特別便みせたら、「フン!こんなもんもらう歳まで生きる気ない。第一こんな国もうすぐおしまいたい!」なんて言うし、テレビ見ちゃ、「日本の民放ってこんなおもしろくなかったかいな。」って言う。

A:ブラジルってそんなにおもしろいとかいな?

M:さあね、貧富の差は激しいし、治安は悪いし・・・。それでもあのコにとっちゃ楽しいとこなんやろうね。ブラジルって、どんな国からも移民を受け入れてきて、ブラジル人っていっても日系あり、中国系あり、ドイツ系あり、アフリカ系あり、いろんな民族が入り混じって暮らしとうやない。そんな大らかな国民性みたいなのがあのコに合っとっちゃろうね。
でもね、日系人の中にはね、代々子供を日系の学校に行かせ、日系人の町に住み、日系人しかいかないレストランに行き、っていうふうに絶対ほかの人種に溶け込まずに暮らす人たちもいるらしくてね、そういう人たちからはタクみたいにホイとやってきてすぐにブラジル社会に溶け込んだ日本人は嫌われるらしいとよ。タクもそういうプライド高き日系人はスカンってさ。

A:ふーん、なんかタクくんのことが少しわかったような気がする。今頃地球の裏側で楽しくやりよっちゃろうね?

M:多分ね。お金はないけど、おもしろいことはあるっちゃろうね。

A:うん?それってミチコさんがよく言いようことやない?「お金はないけど、私には楽しくてたまらん畑仕事がある」って。

M:ああ、そう言われれば。アハハ、やっぱ親子なんかな?
(`10.6.20)


マロンとサン。二頭同時のカメラ目線。
マロン、目力あるねぇ!



第二百二信“息子の帰宅”
M:アッシー、タクがね、2年半ぶりに突然帰ってきたよ。

A:へえっ!南米放浪の旅に出とったタクくん?

M:そう、そのタクくん。放浪の旅は1年くらいでお金が尽きたらしくてね、1年半くらい前からはブラジルのサンパウロでバイトしよったらしいよ。
ま、それはいいとして。2週間くらい前の連休明けの朝、二階でドタバタ足音がするっちゃん。なんかどこかで聞いたような足音やねぇ、ミノリはあんなに足音たてることないのに、と思っとったら、突然、ド・ド・ドって駆け下りてきて目の前に現れたとよ。何の連絡もなかったけん、びっくりしてさ、「ハァーッ?ハァーッ?ハァーッ?」って、素っ頓狂な声で4,5回叫んでしまった。
聞けばゴールデンウィーク前から日本に帰ってきとったとさ、大阪まで。そして、ゴールデンウィークが明けたその日の朝大阪からの夜行バスで着いたらしい。

A:そりゃあ、びっくりやったね。連絡くらいすればいいのにね。ま、タクくんらしいといえばタクくんらしいけど。

M:そうしてそれから2週間弱うちにおって、昨日大阪に戻った。今月30日の飛行機でサンパウロに帰るらしい。なんで大阪か、っていうと、なんでも大阪に基地局があるとか。なんの基地局や?

A:それはどうでもいいけど、サンパウロに「帰る」やなくて「行く」やないと?

M:いやいや、本人の気持ちの中ではサンパウロに「帰る」みたいよ。だってね、日本に着いて成田から電車に乗った途端、「オレは日本では暮らしていけん」って思ったって。電車の乗客が全員暗かったらしい。日本人はね、不況で仕事がないとか、お金がないとか、っていうと暗くなって死にたくなったりするとよ、って言ったら、「ブラジル人は不況でもなんでも皆明るいよぉ。その代わりすぐ殺されるけどね。」だって。そういう国がタクには住みやすいみたいね。嬉々として帰って行った。

A:ミチコさん、淋しくない?

M:全く淋しくない、って言えばウソになるやろうけど、それでいい、と思っとうよ。タクはタクの居心地の良い場所を見つけたわけやから。前にも言ったような気がするけど、私、子供は神様からの預かり物だと思う。私が産んで、私が育てたけれど、私のモノではない。だから、もう、神様にお返ししたつもり。タクが自分の居場所を見つけられたことも嬉しく思うよ。
それにね、タク、2週間ばかりこっちにおった間に『蓋し名言』(ちょっと大げさかな?)っていうようなおもしろい言葉をいくつか残していったとよ。

A:へぇ?どんな言葉?

M:うん、それはまたこの次にね。
(`10.5.22)


Mちゃんにマロンと一緒になっておやつをせびっています。
ついこの間はマロンにおやつを奪われそうになって、鬼の形相でマロンに吠えかかっていったサン。いつもはおやつを奪われても「アタチのおやつなのに、アタチのおやつなのに」とオロオロするだけのサンが、あんなに怒るなんて。あんなサンは初めて見ました。
でも、その数日後に生理が始まり、なるほど、あれは生理前のイライラか。と納得したことでした。



第二百一信“ラッキーを探そう!”
M:ねえ、アッシー。みんな天候不順で野菜ができん、って嘆いとうやない?

A:うん、そうやね。ミチコさんとこもピースがヤバイっちゃろ?

M:うん、まあ、そうなんやけどさ。
でもね、この雨の多い天気のお陰で野生の三つ葉がいつもの年と違って、あっちこっちに大繁殖しようとよ。
野菜ができんでも三つ葉を採ってきて色々料理できるよ。

A:三つ葉ばっかり食べとくわけにもいかんやろ?

M:屁理屈言わんと。三つ葉は一つの例たい。人間ってなんでもそうやけど、自分らの都合だけで判断するやない。天気だって、人間にとっては不順でも他の生き物にとったらこれ幸いってことも大いにあるってこと。

A:つまり三つ葉にとっては雨が多いのはラッキーってことやね。

M:そうそう。それに私だって三つ葉をたくさん見つけたときはラッキーって思うよ。やっぱ自然は飢えない程度には食べさせてくれる。
人間はすぐ自然を自分らの都合のいいようにコントロールしよう、管理しようとするけど、そうじゃなくて自然を敬って、自然に寄り添って暮らしていれば、自然は守ってくれる。

A:自然の中に隠れているラッキーを探して暮らすってことかな?

M:そうそう。そうやって思い上がらず慎ましく暮らしていこうやない?
自分で栽培するだけでなく、自然から恵んでもらう、そういう自給自足の暮らしって最高やない?

A:ハイハイ、そうやって120歳まで生きるわけね?

M:うん、幸せ過ぎてもっと長生きするかも。
(`10.5.2)


チセおばちゃんがまたまたお土産たくさん持って会いに来てくれました。遊んでもらって大喜びのサンです。

もうすぐまた女の子の日がやってくるサンですが、ママになるかどうかはまだ棚上げ中。私にゆとりがないことと、サン自身が多産系であることが障害になってます。9月には3歳になるサン。猶予はあと1年半くらいかな?



第二百信“介護の罠?”
M:アッシー、「丘の上だより」もとうとう200信目やね。

A:うん、読者は少数やと思うけど、よう書いたね。

M:いいとよ、それで。私はここでキミと話してストレス解消しようっちゃけん。

A:ハイハイ、それでは今日のストレスは?

M:うん、やっぱ、母のこと。母は3月の末まで3週間くらい「高度便秘」で入院しとったっちゃけどさ。その3週間、随分楽してしまったもんで、退院してきてからちょっと辛いもんがあったね。退院してここ10日ばかりの間に何度か頭抱えて座り込みたいような時があったよ。介護がきついっていうより、こんなにも何も出来なくなった母を見るのが辛いという感じかなぁ。

A:ばあちゃん、ここに来て1年が過ぎたねぇ。

M:うん、去年の今頃は庭の草とりしたり、野菜を揃えたり、洗濯物をたたんだり、結構いろいろしよったっちゃけどねぇ。今じゃあ、何一つできることないよ。本当にこの一年、坂道転がり落ちるみたいやった。手の下しようがなかった。なんかの呪いかと思うくらい。こんなのアリ?って感じ。

A:でも、ばあちゃんはここにおられるけん嬉しいとよ。

M:そうやね。病院から退院してきたとき「よかったぁ。もう帰ってこれんかと思った。ここに帰ってきてホッとした。」ってしみじみ言いよったもん。

A:そうやろ?つまり良いこともある、ってことやん。どんなことにもラッキーは必ずあるとよ。

M:そうやね。ものは見よう。ラッキーは必ずあるね。

A:それにミチコさん、頭抱えて座り込んでもすぐ立ち直りようやない。

M:そうそう、私って何故か立ち直りが早いっちゃんねぇ。多分、介護の泥沼にはまらんように気をつけとうせいかな?

A:えっ?どういう意味?

M:うぅーん、うまく言えんけど、頭抱えて座り込んでしまったら、介護の罠に落ちそうな気がすると。一歩離れて客観的な介護をしたいというか。ごめん、やっぱ、うまく言えん。

A:なんとなくわかる気もする。そういう意味じゃ、デイサービスやショートステイに助けられようね。

M:うん、ほんとに感謝しとう。介護施設のスタッフの皆さんのお陰よ。あの方たちのお陰で母はなんとか大好きなここで生活できよう。私も昼間仕事がでるし。

A:本当に天使やね!
(`10.4.9)


サンとマロンは二頭ともチセおばちゃんからもらった音の出るボールがお気に入り。取り合って遊んでいます。



第百九十九信“ホントにいいのかなぁ?”
M:アッシー、ホントに久しぶりやね。

A:うん、どうしよったと?心配しとったよ。

M:ごめんね。忙しかったせいもあるけど、ここんとこ夜はずっとPCをミノリに占領されとってね。なかなかキミと話す時間がないとよ。でも、元気にしとったよ。キミは?

A:ボクも元気。ミチコさんが畑仕事に精を出しとうのは見とったよ。

M:畑のキミのお墓も草茫々にしてしまってごめんね。気にはなっとっちゃけど、キミは風になってお墓にはおらんけん、って言い訳しよった。

A:うん、気にせんでいいよ。ボクは今自由にアチコチしようけん。

M:アッシー、なんか今日はやさしいやない?ちょっとお疲れ気味の私にとってはそのやさしさはグッとくるな。

A:どうして疲れとうと?

M:そうやねぇ、なんかどうしても暖かくなってくると気が焦ってね。ブログにこの前「焦ることにはなんの意味もない」とかなんとか書いたような気がするけど・・・。
いや、特に今年は新しい畑を開墾しようもんでさ。早いとこ、終わらせんと種降しができんもんね。

A:ああ、畑で黙々と働きようもんね。相変わらず、なんかとりとめもないこと考えながら働きようっちゃろ?

M:まあね。このごろ思ったのは、最近なんでもかんでも物の値段が下がって、ファーストフードなんかも信じられんような値段であるし、食料品もみんな安いもの安いものって買い走りようやない?あれって大丈夫かなってこと。あんな値段で売られているものって、絶対品質は良くないはずよ。目先の安さに踊らされて、将来の健康を失うことにならんといいけどね。中国産の餃子やペットフードの事件のことはもう忘れてしまったとかいなねぇ?

A:うぅーん、難しいね、こう不況やとねぇ、安い方に走るのもわかるけんねぇ。

M:うん、そうやね。でもさ、食べ物は特に健康に直結しとうけんねぇ。せめてこれだけは値段じゃなくて品質で選んでほしいなぁ。安いとついつい大量に買ったりもするやない?良いものを少しだけ、ってすれば、そこまで金額に差が出るとも思えんし。「安さ」にはそれなりの理由があるってことやけんね。仮に、口にはおいしかったとしても、天然物なんか使ってあるはずもなくって、化学調味料やら白砂糖やら、なんやらかんやらの化学物質、肉とか魚にしたってそれなりの物のはずやもん。
ま、化学調味料や白砂糖で言えば、値段はどうあれ、これの使ってないものを探すのは至難の業やけどね。
なもたんも言いよったけど、外食のとき、普通のご飯と味噌汁でいいのにそれを探すのが難しい、って。

A:そんなん考えたら、ボクなんか生きとうとき、ホントに良いもんばっかり食べさせてもらいよったっちゃね。普通のご飯とミチコ・ファームの野菜と魚やったもんね。

M:そうよ。今さらながらに有難いやろ?
(`10.3.23)


サンは毎日のようにマロンと散歩してます。写真ではマロンの方が後ろにいるから、大きさに差がないように見えるけど、ホントはマロンの方が10kgくらいも体重が上です。飼い主のMちゃんはマロンのメタボを気にしてるけど、本人(本犬)はダイエットには全く興味なさそうです。



第百九十八信“老いを感じた!”
M:アッシー、久しぶりやね。この前パラオにダイビングに行ってね、リフレッシュしてきたよ。でもね、そこで生れて初めて「老い」を感じてしまった。

A:自分一人遊ぶけん、バチが当たったっちゃない?

M:その言葉、無視するけん。
あのね、多分介護疲れがピークやったけん、その疲れを引きずっとったような気もするけど、ダイビングの初日は、沈めんし、耳が抜けんし、安全停止では浮くし、去年まで大好きやったアゲインスト(流れに向かって泳ぐ)では息があがるし。。。散々で、カメやらマンタやら大物続々登場やったけん、楽しいのは楽しかったけど、どっと疲れてね。

A:やっぱ、バチが当たっとう。

M:どこまでも無視するよ。
でもね、その晩良く眠れて、翌日、ウエイトを1キロ増やしてからは全てクリアできてさ、早朝ダイブを含めて午前中3本潜って、午後から「ミルキーウェイ(肌に良い成分が入っている海中の砂を身体に塗って天然エステが楽しめる海域)」と「ジェリーフィッシュ(オレンジ色のクラゲがいっぱいいる塩湖)」に行くっていう強行軍でも平気やった。しかも、ジェリーフィッシュではさ、沖で立ち往生したバディのミツコさんを、ガイドのサキちゃんと一緒に引っ張って岸まで相当な距離泳いだと。このとき、「復活」を確信したね。まだまだイケルって思った。

A:なーんや、結局自慢かいな?

M:わかった!キミ、お土産がなかったもんで、拗ねとうね。
ところで、母やけど、介護保険の等級見直しで「要介護3」になってね、デイサービスを週4回から5回に増やしてもらおうと思った矢先、デイサービスの事業所が新型インフルエンザで閉鎖になってさ、今は別の施設に取り合えず10日間ショートステイに行ってもらった。
手の骨折は大分良くなってきようけど、足が全くダメでさ、トイレも一人では無理やし、目が離せんようになって私が仕事にならんけん、どこかの施設に入所ってことも考えよったけど、ま、当分はショートステイで繋いで週1日くらいうちに帰ってくるようなことで様子みてみようかと思っとうとよ。

A:ふうーん。そればあちゃんには言ったと?

M:いいや、まだ。なかなか言えんでねぇ。なんかかわいそうで。
実際、私は介護したいとよ。もし、畑や店がなくて、家事をしようだけなんやったら、喜んで、トイレの世話でも何でも今までどおりする。でもね、畑と店と家事と介護は無理。つくづくわかった。昨日から母がショートステイでおらんけど、どれだけ楽か!このときとばかり昨日と今朝で確定申告の準備をして、今日午後からは畑仕事をして、なんか母のトイレの時間を気にせんでいいってことがこんなに気楽なことか、ってびっくりするくらい。こんなこと思うの母には悪いんやけど・・・。

A:そうやね、ついこの前まで「私は天使」って言いよったもんね。

M:それ言わんでくれる?でも、今はホントこんなに気楽でいいんやろうか、って感じ。ごめんね、おかあさん。
(`10.2.2)


サンはこのところ「穴掘り」に精を出しています。深々と掘っているでしょ?
こんな穴がいくつもあるので、注意して歩かないと足をとられそうです。



第百九十七信“私って天使!”
M:アッシー、久しぶりに遊びに来たよ。

A:久しぶりに来たと思ったら、「私は天使」ってか?自分で言うかッ!

M:あのね、義父が晩年特老に入所しとったときにね、そこのヘルパーさんたちがいつもにこやかに介護をしてある姿を見てね、「天使みたい!」って感じとったと。ほんでもって、今、自分が母の介護をするようになって、「私も天使の仲間入り」したわけさ。
けどね、天使も大変やね。私なんてさ、そうでなくても、目いっぱい働いて、身体が二つ欲しい!とか思いよったやない?そこにもってきて母が腕を骨折したけん、ますます手がかかるようになってさ。母の介護にかかる時間って結局睡眠時間を削って捻出するしかないとよね。やっと長年の不眠症から解放されて寝ることが楽しくなってきとったのに、この一月、睡眠不足で腰も背中も痛くってさ、疲れが溜まって限界が近い感じよ。

A:ふん!天使がそんなに愚痴こぼしたりするかッ!
ま、それにしてもばあちゃん、どんどん悪いほうにいきようみたいやね。

M:うん、一つどこか機能が悪くなって、どうにかこうにかそれに対処できるようになったと思ったら、すぐまた他の機能が悪くなる、って感じで、母の心身機能の低下スピードにこっちが付いていけてない。正しく「坂を転がり落ちる」ように機能が低下していくよ。ここで世話してあげられるのも無理になる日が近いかも。実際、私が畑も店もしてないなら、もっと行き届いた世話ができるんやけど、そうじゃないけん、今でもここで世話をしていることが、果たして本人のためかどうかよくわからん。今回の骨折も目が届いていれば防げたかもしれんしね。

A:たとえ、目が届かんことが多くて、世話が行き届かんとしてもさ、ばあちゃんは、ここでミチコさんに世話してもらいたいと思っとうと思うよ。それはボクが保障する。

M:ありがとね。キミもたまには嬉しい事言ってくれるんやね。少し元気が出てきた。また、明日から介護させてもらえることを感謝して、負担に感じずに普通のこととしてやっていくようにするね。

A:(独り言・・・やっぱ、ミチコさんって単純!)
(`09.12.31)


食べまくって太り、早々に冬支度を終えたていたサン。この雪の降る寒さの中でも家に入れてもらえることもなく、戸外で頑張ってます。蓄えた皮下脂肪に守られているようです。



第百九十六信“排出量取引”
M:「排出量取引」ってあるやない?あれって、教育上良くないと思わん?

A:は?何で?

M:だってあれってCO2の削減目標を達成できんかったら余計に達成した人からお金で買えばいいってことやろ?つまりさ、努力せんでもお金があれば何でも手に入る、の見本みたいやない?

A:え?それって屁理屈やない?ボクはなかなか合理的なやり方と思うけどな?だって目標以上に達成した人はそれをお金に代えられるっちゃろ?そっちを見れば努力を奨励しとうことになるやない?

M:それそれ、その何でもお金に代えようとするところがまた好かん!どうもあれは眉唾モノやね。なんか胡散臭い。だいたい、キミの言う「合理的」って言葉がまた好かん!それにCO2削減、ってワアワア言っとうことも気に入らん!CO2、CO2って目くじら立てるけん、「CO2を出しません」って原発が大きな顔するやない。ついでに「エコ」も好かんよ!メディアも悪い、エコ、エコって騒いで、あんなもん、エコで儲けようってヤツラの思う壺やん。CO2もエコも誰かが裏で操りようね。おまけにインフルエンザも同じたい!

A:ひゃーっ!ミチコさん、今日、荒れとうね。ボクの手には負えんよ。退散、退散。
(`09.11.10)


サンはちょうど一ヶ月、いつもより早く生理がきて終わりました。こんなこともあるんだ。
そして、仲良しだったマロン(♂)が去勢させられました。サンのせいばかりではないけれど、毎晩のように脱走するようになったから。ごめんね、マロン。



第百九十五信“明日を思い煩う”
A:あれ?ミチコさんどうしたと?“過去を振り返らず、明日を思い煩わず、只今現在を精一杯”ってのが座右の銘やなかったと?

M:うん、そうなんやど、どうも、このごろ、明日を思い煩ってばっかりでねぇ。
畑仕事をしようときは、ああ、あとどれくらいこの肉体労働続けられるかなぁ?って思うし、お客様のときは、ああ、あとどれくらいこの重たい皿を運べるかなぁ?って思う。

A:フン、疲れとっちゃない?

M:そうかもしれん。後を頼める人がおらんけん。自分しかおらん、とか、もし今自分に何かあったらどうなる?とか思って、いろんなことが重たく感じられて疲れとうとかもしれん。

A:後を頼むって、120歳まで生きるっちゃろ?まだ後のこととか考えんでもいいっちゃない?

M:そうやねぇ。それなのにしきりに後の事が気になるのは、ひょっとして近いうちに自分に何かあるのかな?

A:そんな予感でもすると?

M:いや、ぜんぜん。でも実際、もし私に何かあったら、畑も店も家もみーんなおしまいやねぇ。私のお陰でみんなもってる、なんて、誰も思ってないやろうけどね。

A:いや、ボクだけはそうやってわかっとうよ。

M:昔、OLやったころは、会社の中の小さな歯車の一つ、いや、それですらなかったようなもんやけん、ある意味気楽やったけど、今、これだけ何もかも自分の肩に乗っかってると思うとやっぱりちょっとしんどいかな。
例えば、畑は息子が継いでくれる、なんてことないかなぁ?

A:無理やろ。放浪癖が強すぎる。

M:あっさり言うねぇ、でも確かにそうやねぇ。
お店の方は誰かを雇うとか?

A:無理やね。給料払えんやろ。

M:確かに。今のやり方ではねぇ。

A:いいっちゃない。つまり、ミチコさんが元気で頑張るしかないってことやけん、予定通り「120歳でピンピンコロリ」を目指しとけば?
それより、そういうことを相談する相手がおらん、ってことの方が問題やない?誰か信頼できる人に相談すれば、それだけで気が楽になるかもよ。

M:おらん!今までもずっと誰も頼らずに一人でやってきたもん。

A:旦那は?

M:一番頼りにならん。例え相談したとしても「オレを巻き込むな」って言うだけやろ、畑にも店にもなーんも興味なしやけんね。旦那の興味は株価だけやろ。株持っとうわけでもないのにね。株価だけが気になる人生なんてごめんこうむりたいけどね、私は。
アッシー、やっぱり私にはキミしかおらん。

A:うん、わかった!ボクがいつでも相談に乗るけん、これからも二人でのんびりやっていこ!時間はたっぷりあるよ。ボクの時間なんて永遠やもん。

M:そっか、私の120歳もキミの永遠には勝てんね。
(`09.10.6)


サンは全く明日を思い煩うことなく、チセおばちゃんに貰った音の出るボールで遊んでいます。大のお気に入り。毎日キュー、キュー鳴らしてます。



第百九十四信“私って働き者”
M:いやぁ、今月はよう働いたよ。お客様の時間と、家事にかかる時間以外は全て畑仕事に費やした。まだまだ厳しい昼間の残暑の中で、実によく働いた。誰も褒めてくれんけん、せめてキミ褒めてくれる?

A:ハイ、ハイ。よう働いた。お疲れさん。全く、一円にもならんのに、何がそんなに楽しいんだか、あきれるね。

M:うん、楽しいと。こんなにキツイのに不思議やね、畑にいるのがホント楽しい。
この前ふと思ったけど、畑にいて楽しいわけはね、誰にも文句言われんで、自分の好き勝手にしていいからやね。つまり、マニュアルも取説もないところがいい。

A:ああ、ミチコさん、ああいうの読むの大の苦手やもんね。決まりごとがなんもないし、何をどうしようと誰も文句いわんし、自由にやりようもんね。

M:うん、そう。うらやましいやろ?

A:いやいや、ボクも今じゃ自由気儘なもんよ。

M:ああそうか。
でもね、流石にちょっと疲れた。肉体的にね。そんで来週あたり久しぶりに温泉行ってビール飲んでゆっくりしてくるけん、畑のお守りよろしくね。

A:けっ!なんやかや言って、結構遊んどるやん?
(`09.9.25)


サンのおかしなクセ。
朝の散歩の途中で私の足の間に頭を突っ込み、フーッとため息をつく。
何度もこれを要求し、この姿勢でいつまでもじっとしているので、朝の散歩はかかる時間のわりに歩いた距離は僅かです。



第百九十三信“介護保険の怪”
M:母はね「要介護1」に認定されて、先週から週4回デイサービスに通いようよ。

A:それはよかったね。

M:うん。家では目が届かずに転ぶことも多かったし、リハビリらしいリハビリもできんかったけど、デイサービスではいつも誰かが見ててくれるし、しっかり足のリハビリもさせてくれるし、安心よ。
でもね、リハビリが旨くいって、歩行状態が良くなるとするじゃない?そしたら次の見直しでまた「要支援」に戻るかもしれんとよ。

A:ふーん、そのときはまたデイサービスは週2回しか行かれんようになると?

M:うん、そう。それもなんかちょっと変よねぇ。良くなるために頻繁にデイサービスに行きたい、でも、そのためには状態があんまり良くない、って意味の「要介護」と認められないかん。「要介護」になってせっせとリハビリして良くなったら、今度はまた良かったですね、って「要支援」になる。そしたら家ではリハビリができんからまた悪くなる。

A:それの繰り返しになるってこと?

M:そういうことも有り得る、ってこと。
どうも、「介護保険」がイマイチわからん。
(`09.9.22)


チセおばちゃんがまた遊びにきてくれました。サンは中学校のグラウンドでボール拾いをご披露。
遊んでもらってるのはさてどっち?



第百九十二信“種の希望”
M:ねえ、アッシー、「希望学」っていう学問があるってよ。

A:ふぅーん、それだけ希望のない人間が多いってことかねぇ?
(ポリポリポリ・・後足で首筋を掻いている。おもしろくなさそう。)

M:うん、そうらしい。ワタシなんか毎日希望見てるけどね、畑で。
このごろなんか毎日のように何かが発芽して、それ見てるだけで「希望」を感じるなぁ。
「希望」を見つけられない人はみんな種を蒔けばいいとよ。小さな芽が出てるのを見て「希望」を感じない人とかおらんと思うよ。

A:まあねぇ、そうかもしれんけど、でも、みんながみんなミチコさんと同じ感性ってわけでもなかろうけんねぇ。

M:そうやねぇ、それにこのごろはプルサーマルのこと考えるとワタシだってなんだか夢も希望もなくなって不安になるし。

A:やっぱねぇ、人間のすることやねぇ。

M:うん、ほんとお恥ずかしい。それになんかあったら人間はキミたちワンコも含めて全ての生き物に謝らんといかんね。

A:謝ってすむこっちゃないよ。

M:それ、佐賀県知事に言ってやってよ。これだけの反対押し切って計画実行に移してさ、なんかあったらどうやって責任とるつもりやろうか?安全の保障なんか全くない計画よ。事故があれば福岡県も全域死の灰かぶるとよ。それがもしチェルノブイリ級の事故やったら九州全域よ。そしてあとに残るのは冷えるのに500年もかかる放射性廃棄物よ。

A:自分が生きとう間は何もないと思っとっちゃない?人間なんてそんなもんさ(ポリポリポリ・・アホらしそう)。
(`09.9.15)


誰も遊んでくれず退屈したサン。指しゃぶりに夢中。
オエッ、ていうよ。



第百九十一信“夏の終わりに・・・”
M:夏の終わりに、つくづく鏡をながめて、お肌の状態をチェックする。
ほとんど何の防衛もせずにひと夏畑仕事をしたにしては、悪くない。
・・・と思わん?

A:さあ?ボクら、飼い主のお肌のこととかに興味ないけんねぇ。

M:あっ、そ!
なら、独り言にしとくけど、いやほんと、なかなか悪くないよ。そのわけを考えると、多分自然農が目くじらを立てないですむ農だからやないかな?
何者も排除せず、あるものをあるがままに受け入れて、生き物の生き死にの舞台である畑で自分もその一員になって同化し、安心のうちに仕事ができる。
だから精神的なストレスが少ない。その上、食事の面でも新鮮で安心で元気な野菜を毎日いただける。お肌に悪いはずがない!
うん、悪くない悪くない。

A:あのさぁ、なんだかだ言ってもさぁ、今年の夏は日照時間が短かったけんねぇ。勝負は来年の夏やない?
(`09.8.27)


キャー!ステキィ!サンたん、かっこいいよぉ!さすが紀州犬!
なんておだててやると良く走ります。
サンもおだてりゃ、良く走る。
おだてに乗りやすいタイプです。



第百九十信“追いつ追われつ?”
M:8月の第一週やったと思うけど、実家の父が倒れてね。今度は脳内出血。

A:えっ!それは大変やね。で、どんな具合?

M:右半身麻痺。リハビリ中。
これまでも脳梗塞で倒れるたびに少しずつ体の機能を失ってきたけど、今回は酷いね。言葉もほとんど聞き取れんし、食事も経管栄養になったし、手はだいぶ動くようになったけど、足は難しいみたい。こないだリハビリの様子(一人で立つ練習)見たけど、暗澹たる気持ちになった。

A:ミチコさん、お母さんもあんななのに困ったねぇ。

M:うん、心配してくれてありがとね。でも、父の方は弟に任せてる。実際、私は見舞いも週に1回行ければいい方やし。
それにしても、父と母、まるで追いつ追われつ、抜きつ抜かれつしようみたいよ。父は倒れるたびに、母は時間をかけてゆっくりじわじわと、二人ともいろんな機能を無くしていく。そんな二人の様子を見て、つくづくこうして畑で汗を流して働けることはどんなにきつくてもありがたいことだと思えた。二人はもうどんなに願ってもこんなふうに動くことは叶わないわけだから。
(`09.8.23)


涼しいとこ、涼しいとこ、と移動していたら、溝に嵌って出られなくなりました。



第百八十九信“目指すは「サシスセソ」?”
M:突然やけど、明日から「サシスセソ」を目指して生活することにしたけん。

A:またまた、訳のわからんことを。「サシスセソ」っていったいなんね?

M:「サぁ、」今日は「シ(死)ぬ」のにもってこいの日や、って言ってころりと死んで、それまでは「ス(素)」で「ソ(粗)」な「セいかつ」(生活)を心がける。

A:なぁーんか、こじつけやねぇ。

M:まあね。ただ、そういう生活がしたいと思ったと。

A:素で粗な生活、ってどんなん?

M:一日中身体を動かして働いて、粗末な食事を有難くいただいて(ここにごめん、缶ビール1本だけお願いね)、夜は疲れ果ててぐっすり熟睡する。余計なものをそぎ落として素の自分に戻り、過去を振り返らず、明日を思い煩わず、只今現在を精一杯生きる。そんな生活。

A:缶ビール以外はボクら紀州犬の生き方とよう似とうやん。真似してもらえて光栄たい。
けど、ミチコさん、まだまだ修行が足りんね。結局それって自分のことしか考えてないことに変わりないもん。一歩進んで、世の中の人の幸せだけを思い煩う、ってことにしたら?

M:そこまでいったら、仏様か神様やん。とてもとても。当分は「サシスセソ」を目指すだけで精一杯たい。そこにたどり着くだけでも大変よ。簡単そうでなかなか難しいと思うもん。だってあまりにも引きずっとうもんが多いけんね。

A:そうやねぇ。でもあんまりそぎ落としてそれ以上痩せんようにね!
(`09.8.11)


なにも思い煩うことのないサン。チセおばちゃんからもらったアイスノン(人間用・私が使えばよかった・・・。)を首に巻いてのうのうと寝そべっています。



第百八十八信“娘の非常識”
A:ミチコさん、「母の認知症」の次が「娘の非常識」って凄くない?ミチコさんも苦労が多いみたいやね?

M:ああ、わかってくれてるのはキミだけやね。
いやね、とにかくミノリの非常識には驚かされるっちゃけどさ、なんかこのところは驚きを超えて感心しきりやったとよ。
人間、どんなに非常識でも生きていけるもんや、ってね。

A:まあね、人間の現代生活の常識なんて大したもんじゃなかろうけんね。

M:うん、そうかも。でもね、そうも言ってられんようなことがわかってね。

A:それって何?

M:うん、JRが電気の故障で止まったっていうTVのニュース見てね、ミノリが言うとよ、「えっ?!電車って電気で走りよったと?!」って。
頭がくらくらして眩暈で卒倒しそうやった。ことここに至っては「非常識でも生きていける」なんて悠長なこと言ってられん、と思ったね。

A:ほんとやねぇ。ミチコさん、なもたんの言うとおり「産みっぱなしはイカン」やったね。
ところで電車は何で走りようと思っとったっちゃろうね?

M:気絶しそうになりながら「電車って電気の電っていう字があるやない?いったい何で走りようと思っとったと?」て聞いたら「石炭かなんかやない?」だとさ。やっぱミノリは現代には生きていけんっちゃないかな?
(`09.8.2)


こちらはチセおばちゃんが来てくれて、またまた「喜びのあまり卒倒」しそうになったサン。たくさんのオヤツとオモチャでどうしていいかわからなくなって右往左往走り回っておりました。



第百八十七信“母の認知症”
M:母はね、認知症の初期っていう診断もらったよ。

A:えっ!ミチコさん、ショックやったろ?

M:それがね、そうでもなかった。3月から一緒に住んで、認知症に違いないと思っとったもん。
最初に聞いたときね、私が思ったのは「私には自由がなくなる!」ってことやった。母自身のことじゃなくてね。

A:ふーん、親不孝やね。

M:うん、そうやね。でも、せっかく手に入れた自由を無くしたくなくてね。
そこで、いろいろ聞いてみると、認知症だと介護保険のランクが上がってね(今、母は「要支援2」というランクだけど、これが「要介護1」になるらしい)、デイサービスの回数が増やせたりとか、ショートステイが今は2泊3日だけだけど、それが3泊とか4泊とかできるようになるらしい、ってことがわかったと。

A:ふーん、そりゃ助かるね。

M:うん。それで、そういうサービスをフルに使って自由を確保しようと思う。
その目処がついたらとたんに母自身のことを心配する余裕ができたっちゃろうね。「認知症は進行する」ってことに思いが至ってね。

A:悲しいね。

M:そのことを最初に思いつかんかった親不孝者やけど、やっぱり悲しいね。今はまだ意志の疎通も充分図れるけど、そのうち私のこともわからんようになるんやろうね。どのくらいのスピードで進行するかなぁ?

A:お母さんは自分が認知症って知らんのやろ?

M:うん、わかってないよ。でも、自分がどんどんいろんなことわからんようになりよう、ってことは解っとうみたいで、いっそ何にもわからんときより、今が一番本人は辛いやろうね。
でもさ、またまた親不孝な話やけど、どうも私には「認知症の母に寄り添って生きる」みたいな介護はできんような気がするとよ。といって施設に預けるとかいうつもりもない。可能な限りここで一緒に暮らしたい。母もそれを望んどうしね。
そうして、認知症は進行しないこともある、ないしは治ることもある、ってことを証明してみよう!
とにかく今は、「私なりの介護」を模索中、ってとこかな。

A:はいはい、どうぞ充分模索してください。でもさ、ミチコさん、自由、自由っていうけど、ミチコさんが自由なときに何しようかっていえば、畑仕事しようだけやない!

M:はい、おっしゃるとおり。ちょっと情けないかな?
(`09.7.29)


こちらはいつもどことなく情けない表情のサン。覇気が無いとでもいいましょうか。生理が終わってますます覇気がなくなったようです。
ボーイフレンドのマロンからもすっかり興味を失われ、お互いそれぞれの食に夢中で、一緒に遊ぶということが少なくなったようです。
それでもその情けない表情は人には好かれるようで、知らない人からも「アッ、お父さんだ!」と言ってなでなでしてもらってます。



第百八十六信“納得いかない!”
M:ちょっと聞いてよ!国民健康保険料がさ、去年の10倍も言ってきたとよ!ふざけとうと思わん?

A:えぇっ!なんでそんなに高くなったと?ミチコさん食べていけんっちゃない?

M:あのね、配偶者が去年から年金を貰い出したことと、国民健康保険料の計算方法が変わったことが原因らしいっちゃけどさ。それにしてもさ、国民健康保険料が収入の1割以上にもなっとうとよ!そんなの有り得んっちゃない?

A:ふざけとうねぇ。ミチコさん病院とか行かんのにねぇ。

M:そうよ。私なんかものすごく医療費抑制に貢献しとうとよ。私が病院行くときっていえば、怪我で救急の場合だけよ。それだってよっぽどの大怪我のときよ。2,3針縫うぐらいの怪我なんか蓬の汁塗って放置。病気なんかだって絶対病院なんか行かんよ。帯状疱疹だって行かんかったし。もし将来ガンになってももちろん行かんよ。

A:それなのにそんなバカ高い保険料、納得いかんやろうね?

M:いくもんか!それに健康保険ってさ、一部の鍼、灸で使えることがあるくらいで、西洋医学以外の医療には使えんとよ!つまり、医療を選べん!

A:うーん、ミチコさんみたいな人は国民健康保険に入らんで、たまに病院にかかったときはボクらみたいに現金で払ったほうがマシやない?

M:そうなんよ。でも国民皆保健とかなんとかで、法律で絶対に入るように義務付けされとうっちゃんね。おかしいと思わん?この国、ホントに民主主義?

A:つまり、保険料の高さというより、国民健康保険制度そのものに納得がいかんってことやね。

M:そうそう、おっしゃるとおり!
私は自己責任で健康でいられるようにいろいろしようとよ。その方法はさ、日本の一般的な医療、つまり主に西洋医学やけど、それとは全く違うとよ。だけん、私には国民健康保険なんかいらんと。よけいなお世話や、放っといてくれ、って話やのに、強制的に入らせられて、バカ高い保険料請求されて、なんか詐欺にあったみたいな気がする。全くもって納得いきませーーん!(怒!怒!怒!)
(`09.7.7)


サンは最近暑さのせいか寝てばっかりでぜんぜんやる気がありません。看板犬の仕事もさぼり気味。ひどいときはお客様になでてもらっても、寝そべったままでめんどくさそうに手をあげるだけ、ってことも。日陰とともに移動しながら怠惰な毎日をおくっております。あ、ゴハンのときだけは超元気に飛び跳ねてます。



第百八十五信“恋の終わり”
M:サンの今回の発情期もすっかり終わってね、毎回つくづく思うけど、キミたち雄犬の手の平返したような仕打ち、凄いねぇ!

A:はぁ?何のこと?

M:いやさ、サンの発情の間はしつこくつけまわしとったくせに、発情が終わったら何の興味も示さんようになってさ。

A:うぅーん、そう言われても、ボクはほとんど何の経験もないままこっちの世界に来たけんねぇ・・・。

M:あぁ、そうやったねぇ。でも、キミももう少しこっちにおったら同じような態度しとったんやろうね。
そいでさ、特にそれが顕著なんがお迎えのペスやんねえ。

A:顕著って、どういう風に?

M:うん、吠え方が凄いよ。サンの発情中はさ、散歩でペスんちの前通るやない?そしたら多分自分の小屋の上に乗っとるんやと思うけど、生垣の上からこっち見て、せつなさの混じった凶暴さ、とでもいうような物凄い声で吠えるとよ。

A:へえ!聞いてみたかったな。

M:うん、次のサンの発情の時、畑で耳澄ましてごらん。多分聞こえるよ。
そんでね、サンが発情終わったら途端に見向きもせんようになると。その変わり身の早さ!
ま、お陰でこっちは「ああ、サンの今回の発情も無事何事もなく終わったっちゃね」てわかるけんいいっちゃけどね。
(`09.6.20)


すっかりロー・テンションになったサン。散歩の途中でもパタリと止まって歩かなくなることがよくあります。相変わらず中学校のグラウンドでのボール拾いのときは良く走りますが。



第百八十四信“検証・ジャガイモ vs イノシシ”
M:ジャガイモ、ほとんどイノシシに全滅させられたやない?反省もかねてちょっと検証してみたっちゃけど。

A:あれっ?成り行き任せのミチコさんにしてはめずらしいね。

M:ハハ、確かにおっしゃるとおりやけど、ま、ちょっと聞いて。
まず、植えたばっかりの親芋をやられた。5種類くらい植えた中の一番芽が出てない状態で植えたやつだけを。つまり、ヤツらは芽が出たのはソラニンがいっぱいって知っとうとよ。または、芽がたくさん出た親芋はまずい、って知っとうか。

A:たまたま、やない?もし、ほんとにそうなら、ソラニンがなくなったチューニョは好きやろうね?

M:うん、きっとそうよ。
それからは、芋が入るまで襲撃せずに、芋が付きだして襲ってきたけど、一回目は軽く様子見的な感じやったけど、4,5日おきくらいに何度もやってきて最後は全部食べつくした。これを4種類のジャガイモでやってくれた。何故か一番よくできてた「ジャガキッズの赤」だけが手付かずで残って、まだ早かったけど、このまま置いとくと食べられると思って先回りして収穫した。この「ジャガキッズの赤」ってのは相当おいしくってね、涙出そうやった。ヤツらもわかっとって、最後のお楽しみに残しとったっちゃないかな?
あとのは全滅。しかも、物凄く成長が悪くて、多分とんでもなく小さな芋しか付いてなさそうなのがあって、これはイノシシも堀りにこんやろうと思って放っといたのまで食べつくした。

A:ああ、そうやったねぇ。ミチコさんのジャガイモは小さくても旨いって知っとうちゃない?

M:そんな風に褒められてもあんまりうれしくないけど。
第一さ、柵で囲ったりなんか、簡単には入れんようにしとうワタシんとこばっかなんで来ると?
近所にはなんの対策もしてないとこもいっぱいあるっちゃけん、そっちに行けばいいやん?

A:あいつら、チャレンジャーやけん、入りにくいところに入るのがおもしろいっちゃない?それか、入りにくいところの方がおいしそうとか。とにかく、ミチコさんとこなら少々手間がかかっても行く価値あり、って知っとうとよ。農薬も化学肥料もなんもなくて安心・旨いってイノシシの間で評判になっとっちゃない?

M:フン!そんな迷惑な評判、要らんったい!
でも、確かに自然農の野菜の旨さを一番知っとうのはイノシシかもしれんねぇ。あいつら、ホント、グルメやもん。
(`09.6.12)


この時期、「危険日」につき放し飼いのしつこい雄を避けて、柵の中に入れられることの多かったサン。
またでちゅか?柵の中はいやでちゅ。
もうすぐ危険日明け。また、柵の外で一日過ごせるよ。



第百八十三信“気迫不足”
M:ここんとこイノシシにやられっぱなしなんやけどさ、柵の太さが違ったとかいろいろ具体的な理由もあるけど、一つには私の気迫が足りん、ってのがあるみたい。

A:イノシシに対しての気迫?

M:うん、気持ちで負けたら一度味をしめたイノシシはどんどん入ってくるって。イノシシに「絶対負けないぞ」という気迫で対峙せんといかん、ってことみたい。川口さんとかさ、鎌を振り回しながら畑に入るって。

A:うーん、ミチコさんには難しいっちゃない?

M:うん、ワタシ、気迫とか持ち合わせてないもんね。でもね、一応頑張ってみようとよ。それ聞いてからしばらくは畑でキミの真似して吠えてみた。遠吠えもしてみた。

A:ハハハ、それウケル。でも、迫力はなかったろうね。

M:うん、キミのようなわけにはいかんやった。あれじゃあイノシシも笑っとったかも。
川口さんがね、畑は「奪い合い、殺しあいの場」って言われてるらしい。

A:うーん、生存競争やね。

M:うん、自然からかけ離れたOL暮らしに耐えかねて逃げ込んだ畑は確かに自然がいっぱいやけど、厳しい生存競争の場でもあったってことやね。

A:その真っ只中でめげそうになっとうと?

M:いや、それはない。ただ、なんていうか、「生存競争」より「共存共栄」が好きっていうか。

A:ミチコさん、まだ、「作物半分あげるけん、それで我慢して。」とか言いようと?

M:うん、その方が気楽なんよ。でも、いくらそう言ってもイノシシには通じんでいっつも全部食べられてしまうもんね。

A:そうくさ、いい加減目ぇ覚ましてアマチャンミチコは卒業せなね!

M:それが一番難しいったい・・・。
(`09.5.28)


ここにも気迫不足がひとり。
サンは今、女の子の日です。放し飼いの雄がしつこく付きまとうので、ほとんど柵の中に入れられて、淋しそうな顔してますね。



第百八十二信“心に響く言葉”
M:この前、花ふささんご夫妻がお友達と一緒にミノリ・アンにいらしてくださってね、その時お話の中でご主人が「お腹を満たすだけじゃなくて、心を満たす料理をつくらないかん。心を満たされたとき、お客さんがとーってもいい笑顔になって帰って行く。」っておっしゃった。

A:その言葉が心に響いたわけね。

M:うん。けだし、名言!そう思わん?

A:うん。そう思う。けど、心を満たす料理を出してくれる店って少ないよね?

M:全く!心を満たすには料理だけでもイカンとは思うけどね。行って、歓迎されてる、と感じられる雰囲気とか、暖かいもてなしを受けたと思える雰囲気とかも大事よね。残念ながら悲しいくらいほんとに少ない。

A:花ふささんとミノリ・アンはどう?

M:花ふささんではいつも満たされるよ。料理ももちろんやけど、ご夫妻のお人柄が温かくて、ほんとに良いおもてなしを受けた気持ちになれるよ。
んでもって、うちはその時その時、精一杯よ。ミノリも料理の方で精一杯やっとうし、私も畑とお給仕の方精一杯やらせてもらっとうよ。ミノリ・アンはね料理もおもてなしも一期一会よ。その時、その場所、そのお客様に、その旬の料理。楽しいお話をして笑顔でお帰りいただけることが一番嬉しいね。
(`09.5.16)


サン:お気に入りのおもちゃをばら撒いて遊んでまちゅ。
おもちゃはほとんどチセおばちゃんにもらったの。ミチコさんはなーんも買ってくれまちぇん。



第百八十一信“ノー・モア・発展”
M:ねえねえ、アッシー、このごろ思うっちゃけどさ、この世界にもうこれ以上の「発展」は要らんっちゃない?

A:そうそう、ボクもそう思うよ。でも、人間の「発展欲」っていうか、「発展せねばならぬ」みたいな使命感というか、そういうのって限がないみたいやね。

M:ほんとやね。自動車があって、飛行機があって、高層ビルがあって、冷蔵庫があって、洗濯機があって・・・。もう充分やないねぇ。
「宇宙開発」なんてのも要らんよねぇ。

A:そんなこと言ったら、若田さんに悪いよ。

M:そうかもしれんけど、若田さんだって、なにも自分の身体を犠牲にしてまで宇宙に行くことないっちゃない?

A:でも、それが若田さんの夢やけん。

M:本人はそれで良くても家族はどうなんかなぁ?旦那が骨粗鬆症になって帰ってくるかもしれんとよ。
だいたい、宇宙なんて地球から眺めとくだけの方がロマンチックでいいのにね。星空を眺めて悠久の宇宙時間を感じて、自分の生は宇宙時間からみたらほんとに瞬きと瞬きの間の一瞬だ、って感じる。くらいがいいなぁ。あの星空のどこかで人間が機械を使って宇宙ステーションを組み立ててると思って、そのどこがロマンチックかいな?

A:ロマンチックかロマンチックじゃないかはどうでもいいっちゃない?

M:はいはい、また話が脱線しよったね。
「発展」は必要か?って話やったね。私はさ、どうも「発展」とか「開発」とかいう言葉は「破壊」と同義語のように感じるとよね。人間が「文明の発展」のためとか「豊かな暮らしの開発」のためとか言ってしようことは結局は「自然破壊」やもん。自分で自分の首絞めようみたいなもんやない?もういい加減このあたりで満足してもいいっちゃない?

A:全く、欲張り人間のすることやもんね。ボクらワンコはご飯食べて、遊んで、眠れて、それで満足なのにね。

ほんと、人間も少しはキミ達無欲なワンコを見習わんとね。
(`09.4.25)


チセおばちゃんに遊んでもらうサン。じゃなかった、サンに遊んでもらうチセおばちゃん。かな?



第百八十信“共通点”
M:この前タンボさんご夫妻がミノリ・アンに来てくれてね、そのあとすぐ今度はトイトイさんご夫妻が来てくれたとよ。そんでね、タンボさんやトイトイさんと話して後で思ったっちゃけど、タンボ・ロッジとトイトイとミノリ・アンは経営方針に共通点があるね。

A:ちょっと待って!ミノリ・アンに経営方針とかあったと?

M:ありますともさ!失礼な!すなわち「地味に、地道に、ボチボチと」、すばらしいやろ?

A:それって、経営方針って言えると?

M:ま、いいからいいから。そんでね、要するにタンボ・ロッジもトイトイもミノリ・アンも「儲けようと思ってない」とよ。もちろん、ミノリ・アンは原価計算とかしたことないけど、タンボさんもしてないってさ。トイトイさんには聞いてないけど、間違いなくあそこもしてないと思うよ。

A:ちょっと待った!ミノリ・アンは「してない」というより「しきらんやった」って言うべきやない?ミチコさんは左脳がないし、ミノリちゃんは理科系全般の学習障害やもんねぇ。

M:ハイハイ、そのように言いなおしてもいいよ。とにかく、そういうことせんからこそ、楽しみながら仕事ができようと思うよ、三軒とも。

A:ハイハイ。でも、タンボさんとトイトイさんは「しきらんやった」っちゃなくて「せんやった」って言っとかな失礼になるけんね!
(`09.4.10)


サンはマスモさんちのポメと共通点があった!・・・すなわち、「指しゃぶり」
ちょっとわかりにくいけど、証拠写真です。



第百七十九信“もうすぐ誕生日”
M:ふと気がつけばもうあと一月しないうちに55歳になるよ。

A:そっか!なんか感慨深いものでもあると?

M:まあね。今までを振り返るとさ、いやまだ、過去を振り返るほどの歳でもないけどさ、なんてったって120歳やけん、まだ半分来てないもんね。まあ、それでもちらっと振り返るとね、なんかホント行き当たりばったりの人生やったね。

A:まあさ、人生なんてそんなもんやないと?

M:確かに。人生設計とかそんなもんしたことないしね。そもそも、計画とか計算とか苦手やけんね。どっちみち人生なんて計画どうり、計算どうり、なんて行くはずないし、もしそんなんやったらそれこそおもしろくもなんともないやろうしね。

A:なら、ミチコさんの人生はおもしろかったっちゃない?

M:うん、おもしろかった!特に40代からがおもしろかったな。

A:そうか、スキューバ始めたのも、自然農に出会ったのも40代やもんね。

M:うん。特に自然農との出会いはおもしろかった。ライフワークを見つけた!と思ったもんね。なんかほかの人に比べるとエライ遅咲きやけど。

A:いやぁ、大丈夫よ。120歳でピンピンコロリの予定やろ?それ考えたら40代なんて早くライフワークを見つけたって言えるっちゃない?

M:そうやね。なんでも120歳に視点を置けば遅すぎなんてこと一つもないし、なんか気が楽やね。
うん、うん、これオススメやね。
120歳にもなれば、振り返って納得いかんことなんかなかろうしね。そうか、あの時はあんなに辛かったり悲しかったりしたけど、今から思えば今の私がこうあるために神様が与えた試練やったっちゃね、なんて思えるやろうね。

A:なんか、ミチコさん、自分中心に地球回しとうみたいやね?

M:いや、実際、なんでもいい方にいい方に考えて、ラッキー、ラッキーって呟きようとね、いつのまにか地球はワタシのために回っとうような気になってくるよ。

A:ハイハイ、その図々しさなら120歳どころか、150歳くらいまで生きるんやない?
(`09.3.30)


岡本輪業さんとこのカブちゃんと遊ぶサン。かなり・・・激!



第百七十八信“相撲放送見たくない!”
M:この前の初場所のときは、朝青龍が負けるところを見たくてね、毎日欠かさず相撲放送を見たとよ。今日は負けるか、今日は負けるかと思ってさ。

A:ってことはミチコさん、朝青龍は嫌いなんやね?

M:うん、大っ嫌い。そんで、今場所はさ、朝青龍の勝つところを見たくないから一回も見てないと。

A:なんでそんなに好かんと?

M:さあねぇ、よくわからんけど、好かんねぇ。朝青龍にみのもんた。

A:はぁ?みのもんた?

M:うん、これまたなんでかわからんけど、TVに顔が映っただけで、ゲッ!とか言ってチャンネル変えるよ。

A:みのさんがこれ見てないことを祈っとこ!
(`09.3.19)


こちらは朝青龍ばりにむっちり太ってきたサンです。
この前、チセおばちゃんがお土産いっぱい持って来てくれて、サンは喜びの余り気がふれました。
チセおばちゃんにスリスリしたいけど、お土産のボールとも遊びたいし、これもお土産の骨ガムも食べたいし・・・。いったいワタチどうしたらいいの?と、尻尾を振り振りウロウロするばかりでした。



第百七十七信“Oh!熟年離婚!”
A:えっ!!ミチコさん、離婚したと!?

M:アハハ、ワタシじゃないよ。実家の両親。
10日前から母はうちに来とうよ。ま、今のところまだ別居やけど。“熟年別居”、いや、あの歳やけん“老年別居”やね。

A:へえ!なんでまたそんなことに?

M:いや、ワタシも内心驚いとうとよ。こういうことになるとはね。実際、あれよあれよという間の急転直下の別居劇やったもんね。
母はうちに来たがっとったけど、まさか父がそれを許すとは思えんかったとよ。それがさ、話しよううちに父の方から母を連れていってくれって。お互いの言いようことが全く理解できん者同士が一緒に暮らすのは悲劇だって。

A:へえ、あの歳でねぇ!どうせならもっと早く別れれば良かったのにね。

M:ホント、キミの言うとおりなんやけどね。でも、何事も遅すぎるってことはないと思うよ。母はうちに来て頭の重しが取れたみたいに気楽になったっちゃないかな?自分でも言いようけど、食欲も出たし、今日はうちに来て初めて庭に出て草むしりをしたよ。サンに無視されたってさ。

A:サンには家族が増えたのが理解できんっちゃろうね。そのうちわかるっちゃない?

M:うん。とにかく、母が緊張状態がほぐれたように見えるのがうれしいよ。うちに連れてくる車の中でね、母が一言「ああ、お金なんかいらん。自由になれればそれだけでいい!」ってつくづく言ったのが忘れられんよ。これから少しずつ身体の状態も良くなっていくっちゃないかな?
(`09.3.10)


雨が降らない日は中学校のグラウンドでサンを走らせます。拾ったボール(テニス部の軟式ボールが校庭の隅に落ちていてサンはこれを見つけ出すのが得意です)を加えて走る走る!
こんな時のサンは流石紀州犬って感じです。



第百七十六信“邪食の報い?”
M:セブ島で“邪食”が続いたんやけど、そのときは別になんでもなかったのにね、日本に帰った途端、お腹の調子が崩れた。

A:ミチコさんの言う“邪食”ってのは?

M:今回のセブでは、まず、肉やね。ほとんど全ての料理に鶏肉か豚肉か牛肉が入っとったね。それから油。こってりこてこての料理が多かった。そして乳製品と砂糖、これは極力避けたけど。
だいたいダイビングツアーに行ったら、現地のものを食べることにしとうけど、セブは今までで一番肉料理が多かったけんねえ。それにしても来るのが早かった!日本に帰ったその日から崩れたもんね。

A:ボクもよくお腹壊しよったけど、ボクのは精神的ストレスからのことが多かった。デリケートやったけんね。

M:ハイハイ、確かに。私の場合は間違いなく食べ物でしたよ。精神的にはキミほどデリケートじゃないけんね。でもね、操体の先生によると身体に力がつくと反応が出るのが早くなるとって。つまり、私は力がついて、早く拝毒できるようになってきたってこと。その証拠にね、お腹の調子がやっと落ち着いたころに、今度は食事会でイタリヤ料理を食べたら、また即、下した。数日前からやっと良くなったみたい。やっぱり粗食が一番やね!
(`09.2.27)


ユウリちゃんに“お手”をしているサン。
このごろ食欲が落ちました。あんなにガツガツ食べていた魚をほんのちょっぴりしか食べません。ご飯や野菜を入れるともっと食べません。飽きたのかな?



第百七十五信“頼もしい若者たち”
M:一昨日だったかなTVのニュース番組の特集で若い起業家のことをやっとってね。ほんのちょっと見ただけやけんよく覚えてないっちゃけど、「社会派起業家」とかなんとか言われる人たち。
一人は男性、音から電気を作る技術を確立して特許をとって、会社を設立して数名のスタッフと営業から経営から研究までこなして、その技術を社会に役立てるために頑張ってる。
もう一人は女性で、バングラデッシュでバッグ(だったかな?)のデザイン、製作会社を設立して、現地の人たちが潤うために頑張ってる。
あと一人は男性、働くお母さんが子供が病気になっても会社を休まずにすむようにサポートするシステムを開発してNPO法人を立ち上げて頑張ってる。(ほんとにチラ見だったからいろいろ間違ってるところあると思うけど、ごめんね。)
ほかにも何例か紹介されてたと思うけど、いずれも確か20代の若者。企業にノウハウを売り渡すことなく、自分が開発した技術やシステムを社会に役立てるために小さな会社や法人を立ち上げて頑張ってた。

A:へえー!頼もしいね。人間の若者もなかなかやるね!

M:うん、私も感心した。日本の未来は明るいと思えた。大企業に吸収されずに頑張ってるところが凄いよね。大企業ってさ、儲かると思ったらすぐカネに物言わせてきそうやもんね。だいたいさ、大企業って社会的責任とかなんも果たさんで利潤の追求ばっかりやっきになっていやらしいよね。

A:ミチコさんの大企業下ろしが始まったな。

M:だってさ、今度の派遣切りだって、トヨタとかキャノンとかさ、今まで儲かって溜め込んだ分、ちょっと吐き出せば派遣切りなんてせんでもすむらしいやない?
切られた人たちもさ、切られた、なんて思わんで、この際、自分から後足で砂掛けて辞めてやった、ぐらいの気持ちになってさ、もし、また景気が良くなって求人してきても二度とあんなとこで働いてやるもんか!て言ってほしいよね。

A:はいはい、でも、なんか話がズレてない?

M:なに?!ブレてる?タローちゃんじゃあるまいし、ちっともブレてなんかないさ!だけんね、派遣切りにあった人たちも、起業した若者たちみたいに気概をもって大企業なんか見限って頑張って欲しいってことよ。ミノリ・アンだってミチコ・ファームだって大企業なんかに負けないぞ、って頑張っとうとよ!

A:ハハ、大企業はミノリ・アンにもミチコ・ファームにも目もくれんと思うよ。安心してのんびりやってよ。
(`09.2.10)


人間大好き、誰にでも尻尾を振って擦り寄るサンが、ただ一人苦手とする相手、なもたんにガッシと抱き上げられて、どことなく不安げな表情です。



第百七十四信“「おもてなしの心」って?”
M:アッシー、タンボさんから帰って初めて話に来たよ。

A:お帰り!ブログ見たけど、楽しかったみたいね。

M:うん、楽しんだ。五月蝿いコブが二つついとったけどね。
大内宿に行ったときね、二軒のお店に入って両方で同じようなメニューを食べたっちゃけど、なんでそんなことしたかっていうとね、最初の一軒目があんまり感じよくなかったけん、このままやったら大内宿のイメージが悪いままになりそうやったと。

A:ふぅーん、まずかったと?

M:いや、味はさほど変わらんかった。食べたのは蕎麦と栃餅。蕎麦は葱で食べるのが名物と聞いて、それを食べたかったけど、一軒目は葱がついてなかった。栃餅も一軒目のは栃の実の風味が薄くて普通の餅とあんまり変わりなかったかな。でも、そんなのは大したことじゃないと。問題はね、一軒目はお店の雰囲気がなんとなく良くなくて、お店の人の応対もなんか愛想なしでさ。そのせいで、お料理もなんとなく心がこもってない感じがしたと。

A:なるほど、それで、二軒目は?

二軒目はね、最初から感じが良かった。出てきたおかあさんのしゃべりも方言でゆったりと暖かかったし、そのあと注文を聞きにきたおねえさんも笑顔でやさしかった。その上、サービスでお漬物がたくさん出てきたし、蕎麦には葱がついとったし、栃餅は栃の実独特の風味があった。帰り際、最初に出てきたおかあさんが栃の実の剥き方を指導してくれたし、囲炉裏があるのも楽しかった。一軒目を出るときは大いに不満やったけど、二軒目は心から満足して嬉しくなって出てきたよ。

A:それじゃあ、ミチコさんは自分のおもてなしの勉強になったっちゃない?

M:そうそう、そうなんよ。いつもよそのお店に行くとその辺のところがやっぱり気になるけど、今回は本当に対照的な二軒に入ったけん、なおさら考えさせられたね。
おもてなし、って心が大事やね。目には見えんけど、歓迎されとうかどうか、お客さんにはちゃんと伝わるとよね。
(`09.2.4)


五月蝿い二つのコブたちが、二軒目のおかあさんから栃の実の剥き方を教わっているところ。本当に方言が耳に心地よいやさしいおかあさんでした。



第百七十三信“バラ撒き不要!”
M:アッシー、またまた久しぶり!年末年始の不調から立ち直ったと思ったら、今度は風邪を引いてしまって、今年は春からどうも冴えんねぇ。

A:うん、ゴホゴホ咳しようの知っとったよ。大丈夫?

M:ありがとね。でも、もう大分良くなった。明日からはやっと暖かくなりそうやけん、畑仕事もできそうよ。

A:そりゃ良かった!

M:ところでさ、今、2兆円をばら撒くかどうか、って国会で揉めようけど、あんなんせんでも、年収いくら以上の人は年間いくら以上消費せよ、っていう法律作ったらどうかと思うっちゃけど、どうかいな?

A:ああ、それいいねぇ。お金持っとう人がじゃんじゃん使ってくれれば景気良くなるもんね。

M:そうやろ?だって、大臣が12000円受け取るかどうか、って聞かれて、受け取って自分のお金も足して地元で買い物します、って答えよったもんねぇ。けんさ、要らんとよ、お金持ちには12000円とか。だけん、さっき言ったみたいな法律作ってお金持ちに使わせて、2兆円はもっと将来的に有効な使い道を考えればいいやん。

A:ふんふん、例えば、どんな?

M:オバマさんなんか、石油に頼らんでいいようにクリーンエネルギーの開発事業を起こして雇用を創出する、みたいな政策を発表しとったけど、これなんか魅力的やない?日本はいつまでも石油と原子力に頼ってどうしようもないもん。
あとさ、やっぱ農業や漁業や林業で若い人たちが食べていけるような施策を考えていけば、環境問題も食糧問題も解決に向かうと思うけどな?

A:オッ、風邪ひきさんの割には冴えとうね!
(`09.1.15)


サンはね、メタボ一直線よ。小柄だけどムッチリ太って、ますます紀州犬らしさが薄れてきたみたい。紀州犬というよりは「お父さん犬」ってとこやね。性格的にもあんなに人懐こい紀州犬がほかにおるかいな?って感じ。ま、看板犬としては最適だからいいんだけどね。



第百七十二信“鬼の霍乱”
M:アッシー、明けましておめでとね!

A:はん?僕らワンコには元旦も昨日の今日でおめでたくもなんともないけどね。

M:はいはい、ま、今年に関しては私もそうよ。なんせ年末30日の夜に倒れこんで年越しの感慨もへったくれもなかったけんね。

A:はぁ?いったいどうしとったと?

M:29日から胃痛、背痛が始まってね、30日までミノリ・アンのお客様やったけん、なんとか気合で乗り切ってその後寝込んだと。吐き気もあってフラフラして身体がぜんぜん動かんかった。立っておくこともできんやった。階段は四つん這いでやっと昇った。丸三日間なんも食べられんかったら、体重が3キロ減った。この貴重な体重が3キロも・・・トホホ。

A:そりゃまた大変な目に遭ったね。風邪かな?

M:いや、石の反応。操体の先生に言われた石を水につけて、分子が小さくなった水を飲み続けたら反応が出たと。飲み始めてすぐから指の関節が紫色に腫れ上がって切れてきたけん、私のはこれくらいの反応ですんでよかった、って思っとったっちゃけど、考えが甘かった。年末になってドカーンと来たね。

A:もうすっかり良くなったと?

M:うん、ほとんど復活やね。指はまだそのままやけど。ご飯も少しずつ食べられるようになったけん、はやいとこ3キロ取り戻したいね。
でも、お客様はね、私の不調、誰も気づかれてないと思うよ。私、頑張ったけんね。せっかくくつろぎに来られるお客様に自分の不調なんか見せたらプロじゃないもんね。偉かろう?

A:うん、それをここで言わんかったら偉かったのに・・・。言ったら台無したい。

M:いつもながら厳しいお言葉で。私のプロ魂もまだまだか。
(`09.1.2)


サンはね、最近おやつの「干し芋」が大好物になったよ。毎日催促してよく食べるよ。夕ご飯の量も増えて、食べ方もガツガツと一気に食べるようになった。少し太ったかな?



第百七十一信“大いなる無駄?”
M:今日は実家に行くはずやったけど、取り止めになったよ。

A:なんで?

M:話はいつも二転三転するとよ。取り敢えず年内は行かない。ミノリ・アンも30日までお客様やしね。

A:ふーん、それで、今晩は暇ができてボクのところに話に来たってわけか。

M:まあね。
最近は暗いニュースばっかりやけど、2,3日前にもね、TVで言いよったけど、「政府が無駄をなくすために公共事業を減らしているから、建築業界も厳しくて立ち行かなくなったところが多い」らしい。ってことはさ、今まで無駄のお陰で建築業界は成り立っとったってことやない?

A:はぁ、ま、そういうことやろうね。

M:建築業界に限らずさ、この世の中、無駄ばっかりやん?無駄な公共事業、無駄な道路、無駄な医療、無駄な予算etc.etc...そんで、そんな無駄のお陰で経済が回りよったってことよね?

A:今頃気づいた?

M:うん。経済はプラスマイナス=ゼロだ、ってことは地球村の高木さんの話でわかっとったけど、これじゃ、ゼロじゃなくて経済はマイナスって感じやね。

A:ミチコさんの言いたいこと、わかっとうよ。無駄がないのは自然農だけ、って言いたいっちゃろ?

M:うん。ほんと自然農の畑には無駄な存在なんかないとよ。虫も草もみんなが故あっての存在。なくてはならない存在なんよ。
派遣切りなんかで職を失った若い人が大勢おるけど、プラスマイナス=マイナスの経済世界なんかおさらばして、自然農の畑に来ればいいのに、と心から思うよ。そうしたら日本の食糧の自給率も上がってめでたしめでたしやない?タローくんもそんな政策考えればいいのにね。
(`08.12.26)


アッシー、サンの小屋にビニールシートをかぶせたよ。寒さ対策。写真は小屋の入り口をまくり上げとうけど、夜寝るときは下ろしてやる。そんでもって、最低気温が5度を下回る予報のときは湯たんぽを入れてやりよう。5度を下回らんでも、霜が下りそうなときとか、雨で濡れたときとか、なんとかかんとかで、ほとんど毎晩入れよう。新聞紙でくるんでバスタオルで巻いて入れてやったら、朝もまだ少し暖かいよ。私が湯たんぽ入れたり、ワイヤーはずしてやったりしても、サンはぐっすり眠ってピクリとも動かんときもあるよ。
キミのときとは比べものにならんくらい過保護やね。ってか、キミは私が考えた寒さ対策、全部食い破ってしまってどうしようもなかったもん。僻むんじゃないよ。



第百七十信“食のネーミング2”
M:アッシー、またまた久しぶり!実家の両親の件はそう簡単には片付きそうに無いね。当分週一ペースでご飯を作りにいくことになったよ。

A:そうね。大変やけど、それも親孝行たいね。

M:ハイ、そう思っとります。

A:ところで、ネーミングはどうなったと?

M:うん、それそれ、こんなのどお?
「旬感貧豊食」(しゅんかんびんぼうしょく・・と読む)

A:なんじゃそりゃ?

M:つまり、「自然の恵みに感謝して旬の食をいただく、この上なく貧しく、この上なく豊かな食」

A:はあ?ま、マンマやね。なんか、ちょっと語呂が良くないっちゃない?

M:うーん、やっぱキミもそう思う?私もそんな気はしとっちゃけどね。もうちょっと考えてみるか。

ところでさ、最近続けざまにご近所で自殺騒ぎがあってね。

A:えっ!小田で?

M:うん、4,5日前は小田。隣町の人がハウスの前で手首を切って亡くなったらしい。そんで、今日は隣町で何処の誰かはわからんけど、どうやら集団自殺らしいよ。

A:ヒェーッ!怖いねぇ!

M:うん、自殺する精神ってよくわからんけど、生きたくても病気なんかで生きられん人もおるのに、そんなん考えたらどうなん、って気がするな。死ぬ気になればなんでもできるやろ?て言いたくもなるし。

A:自殺ってワンコには全くわからんもんね。ボクら、精一杯生きるだけやもん。

M:そうやね。ま、人間としては自分の生に自分で始末つけたい、ってのはあるっちゃけど。でも、どうせ死ぬなら少しは人の役に立って死んだらいいのに。例えば地雷撤去に参加するとか。少しはワンコを見習えば、って言いたくなるね。
(`08.12.24)


サンに山茶花のかんざしをつけました。カルメンみたいで、よく似合ってるでしょ。

発情期が終わったサンは手が掛からずとてもおりこうさん。柵の扉を開け放しておけば、昼間は玄関前で看板娘の勤めを果たし、晩御飯が終わるとトコトコと小屋に入ってすぐにぐっすり眠ってしまいます。



第百六十九信“食のネーミング”
M:アッシー、久しぶり!実家の母も退院して少しずつ落ち着いてきたみたい。

A:それは良かったね。

M:ところで、今日は「食」の話を聞いてね。
「食」にはさ、いろんな名前が付いとうやない?「マクロビオティック」とか「ベジタリアン」とか「玄米正食」とかさ。

A:うん、そうやね。「マクロビオティック」なんて最近の流行やない?

M:うん、そうやね。でね、私の「食」はどのジャンルかな?と考えたとき、どれにも属してないとよね。ほんでもって、昨日、ToyToyさんのブログ(ふざけた方の)読んだら、彼は自分の「食」に「僕ロビオティック」って名前をつけとうと。彼の「食」も普通の「マクロビオティック」じゃないからだろうね。

A:ははあー、それでミチコさんも自分の「食」に名前をつけたくなったってこと?

M:ご明察!
なんかいい名前ない?

A:そうやねぇ・・・自然農の野菜食べよっちゃけん「自然食」は?

M:そんなのおもしろくないやん。それに「自然食」は大きな意味で食のジャンルの一つやん。まぎらわしい。

A:そうか。うーん、難しいね。ミチコさんの「食」って「マクロビオティック」じゃないし「玄米正食」でもないし「ベジタリアン」でもないもんね。

M:うん、そのどれでもないね。基本的には分づき米のご飯と漬物と味噌汁と自然農の畑にある野菜をいただく。畑にある野菜は陰とか陽とか考えんでなんでもいただく。そんなもん考えんでも自然農は旬の野菜しか採れんけん、安心して食べていいもんね。いちいちこれは陰とか、これは陽とか考えよったらおいしい野菜もまずくなりそうやけんね。あとは、魚を少し食べる。それくらいやね、普段は。外食はこの限りに非ず。極力避けて通りたい肉・卵・乳製品それに白砂糖もその場の雰囲気を壊さん程度には食べるよ。
・・・で、そんな私の「食」にはどんな名前をつけようか?

A:うぅーん、あ、そうや!「粗食」!どう?ぴったしやろ?

M:うん、確かに。でもそれじゃ、私の、私だけの「食」の名前にはならんやん。私は「私の食」に名前が欲しいと!

A:ああ!我儘な!

M:いいやん、名前くらい。私なんて無欲やからさ、ほかになんも欲しがらんやろ。

A:ほんとにそうかなぁ?ほんとに無欲かなぁ?ブチブチブチ・・・

M:ほらブチブチ言ってないでしっかり考えな!
(`08.12.18)


だらだらタイプのサン。三週間を大分過ぎてやっと生理は終わった様子です。でも、これかの一週間くらいはまだ危険日らしい。
お寺のキューちゃんが毎日何度もやってくるので目が離せず、畑に行くときは連れて行くようにしているのですが、サンはアシタカと違って畑に行くのを悦びません。畑にいる間中、「クィン、クィン」と泣くのでちょっとかわいそう。かといって家で柵の中に閉じ込めておくのもかわいそうな気がして・・・。



第百六十八信“天外さんの言葉”
M:アッシー、またまた、久しぶりやね。

A:実家のお母さんはどう?

M:うん、ありがとう。来週退院できそうよ。でも、もう家事はなんもできんって。

A:へえ、ほんじゃ、どうすると?

M:うん、介護保険でね、お掃除と食事の仕度に来てもらうことになると思う。取り敢えずはしばらくそれで様子見やね。

A:まあ、一段落ってことやね。おめでとう!

M:キミにも心配してもらって、ほんと、ありがとね。
ところで、しばらくキミと話してなかった間に、御曹司タローくんは私の期待を裏切らずにオバカぶりを発揮してくれようみたいやね。

A:うん、ミチコさんがTV見て笑いよろうね、と思っとった。

M:ハハハ、私のこと、ようわかってくれとうね。嬉しいな。
ま、タローくんはさておき、今日は心に残った本の話よ。
天外伺朗さんって人の書いた「五十歳からの成熟した生き方」っていう本。
天外伺朗さんはソニーのアイボを開発した人。アイボって、確かキミたちワンコ型のロボットだったと思うけど・・・。

A:へえ、そんなのあるったい。ボクたちよりおりこうさんっちゃろうね。

M:ま、その辺のことには私は全く興味なしやけど、本はね、むちゃくちゃ心に響いたよ。
この人私の大好きなアメリカインディアンとも親交のある人でね、いろいろ不思議な体験もしたみたい。
で、まあ、その本の中から今日キミに聞かせたいのはね・・・

「すべてに感謝していれば、やがては感謝すべきことしか起きなくなる」

という言葉。

A:なるほど!深いね。

M:うん、深い!
私、前から「ラッキー、ラッキー」って呟くことにしとうけど、これ読んだとき、やったー!ラッキーって言いよって良かった!って思ったもんね。
そんで、今回の母の入院もね、あれは神様が私に親孝行のチャンスを与えてくれたんだ、と思って感謝して、ちょっと疲れるけど、有難い、有難いって呟きながら実家にご飯つくりに通った。いつも夜しか行けんで、しかも車が混む時間帯でほんと疲れたけど、これまた有難いことにミノリが行けるときは一緒に来て運転してくれて、ご飯も作るの手伝ってくれた。つまり、ミノリは祖父母孝行と親孝行と両方できたわけやね。
「孝行をしたいときに親はなし」って言うけんね。やっぱり、感謝すべきことやったとよ。
(`08.12.6)


サンはまだ生理中。近所の放し飼いの雄犬がうろついて、目が離せません。サンはガードが固くて、上手にくるくると逃げ回り紀州犬の純血を守っています。
写真はまだ家に帰りたくない、と駄々をこねているサン。



第百六十七信“母の家事放棄?”
M:アッシー、久しぶりやね。

A:ほんとやね、元気やった?

M:うん、私はね。実家の母が転んで肩を骨折してさ、金具で固定する手術をして入院中。それで、病院と一人になった父と両方様子を見に通って大変さ。君と話したかったけど、疲れて、時間もなかったし、ご無沙汰してごめんね。

A:そうやったと!あんまり来んけん、何かあったかな?って心配しよった。それで、もう落ち着いた?

M:まだまだ。年内は退院できそうにないし、父は家のことなんもできん人やけんね。割と近くに弟夫婦がおって、よくみてくれるけん、助かるけど。

A:それは有難いね!

M:うん。そいでね、私が見るところ、母はあれは潜在意識の中に家事放棄願望があるね。

A:家事放棄?なんね、それは?

M:うん、ずっと、専業主婦でさ。父も我侭な亭主関白やったし。自分を抑えて父の言うなりにやってきた人やけんね。普通の人なら熟年離婚とかするっちゃろうけど、そういうことをしきらん母は父と二人の生活のストレスが溜まって家事放棄願望が募ったんだと思う。

A:へえぇ!で、それと骨折と関係あると?

M:うん、多分潜在意識の中に家事放棄願望があるけん、このまま、良くならんでもいい、と思っとうとよ。そのほうがもとの父と二人の生活に戻らんですむかもしれん。なんせ、「老・老介護」の「認・認介護」みたいなもんやったけんね。もちろん、意識下でそういう思いがあるってことよ。どうも、私にはそう思えると。

A:そうか、人間は家事があるけんね。僕らワンコには家事がないけん助かるな。家事ってけっこう負担になるっちゃろうね?

M:うん、そうやね。特に母は自分を抑えてきた人やけんね。
その点私なんか、途中で反乱起こして、今や、やりたい放題。でも、そのお陰で家事放棄願望がないけんね。どっちがいいかわからんよね。
(`08.11.22)


アッシー、サンは二度目の生理が始まったよ。
そして、相変わらず、スティック状のおやつは手ではさんで食べる、おかしな娘だよ。



第百六十六信“バラク・オバマはベジタリアンか?”
M:ねえ、アッシー、今までキミとの会話は「天邪鬼からアシタカへ」っていうタイトルで追い番を数えたけど、あれ、もう止めるね。

A:別にいいけど、なんで?

M:だって、キミいっつも出てくるし、意味ないやん。

A:出てきて悪かった?

M:いえいえ、そういう意味じゃあないとよ。出てきてもらった方がいいと。だって聞き手がいた方が私も話し甲斐があるもん。ただ、数えるのがめんどくさくなっただけ。いいかな?

A:うん、出てきていいなら番号とかどうでもいいよ。

M:ありがとね。
ところで、今日の話は「バラク・オバマはベジタリアンかどうか?」についてよ。

A:なんね、それは?オバマさんがベジタリアンやったらどうしたって?

M:私、思うに、もし世界を平和に導ける人がいるとしたら、その人はベジタリアンやと思うと。肉食人種はどうしたって性格的に攻撃的になるけんね。

A:ふーん、どうして肉食人種は攻撃的になると?

M:多分、食べた動物たちのカルマを背負い込むけんかな?よくはわからんけど。でも、それに絶対間違いないよ。ブッシュなんか絶対に肉食やね。賭けてもいいよ。

A:ま、アメリカ人はだいたいが肉食やけん、それはあんまり賭けにはならんけど。オバマさんはボクはベジタリアンのような気がするな。

M:そりゃまたどうして?

A:なんかいつも冷静で穏やかで戦争仕掛けたりしそうにないよ。

M:キミもそう思う?私もそんな気がすると。別に私はオバマさんの追っかけじゃないけん、その辺の情報はないけど、誰か知っとう人がおったら教えてほしいよね。
(`08.11.5)


サンは最近散歩の途中で中学校の裏庭に行き、ボール遊びに興じています。
ボールを投げてやると追いかけてよく走ります。
中学校に行くとボール遊びが出来るとわかっているようで、私が長いリードとボールを袋から出すのももどかしそうに待っています。



第百六十五信“天邪鬼よりアシタカへ・10”
M:赤峰さんによるとね、農薬や化学肥料を使った野菜の細胞はそういうのを使わなかった野菜の細胞と形が違うって。そして、死んだ細胞も多いんだってよ。

A:ふーん。で、赤峰さんって誰さ?

M:赤峰勝人さん、完熟堆肥を使った無農薬・無化学肥料の「循環農法」っていうのを確立して、大分で農業をしよう人。「ニンジンから宇宙へ」っていう本を書いて、その本の中に細胞のこと書いてあった。

A:つまり、農薬やら化学肥料やら使って作った野菜は見た目は立派でも細胞は無農薬・無化学肥料の野菜とぜんぜん違うってこと?

M:そう。私が前に言ったじゃない?人間は人間じゃなくなっとう、って。赤峰さんの細胞の話聞いて、私が言いたかったことわかるやろ?

A:うん。人間も化学物質で汚染されとうけん、見た目は人間でも中身はもう人間とは言えんってことやね。

M:そうよ。人間の細胞が昔、化学物質のなかったころと比べてどうかは知らんけどね。とにかく、癌患者が増えたり、アレルギーが増えたり、精神的にも自殺願望の人が増えたり・・・。みんな化学物質が出てきてからやもんね。

A:そうやねぇ。ボクのアトピーも化学物質のせいやろか?

M:多分ね。キミはあんまり汚染されてなかったとしても、キミのお父さんやおじいさんが医薬品とかドッグフードとかでいっぱい化学物質を身体に入れとったかもしれんやない?アレルギーは三世代にわたって影響するらしいけんね。A:なるほどね。それじゃぁ、ワンコのアレルギーもこれからもっと増えるかもね。サンは大丈夫かなぁ?

M:サンはいまんとこ大丈夫。でも、アレルギーって、化学物質の量がその人の排泄能力のキャパを超えたとき、突然出るらしいけんね。私たち二人ともそうやったとよ。突然出て、出てしまったら治ったね。二人とも薬使わんで正解やったね。
(`08.10.29)


「新・ホワイト家族」
近所にヤギを二頭飼いはじめたところがあります。雄と雌。写真は雌。
サンは雄のヤギから頭突きを喰らいました。ヤギって意外と闘争本能有りです。



第百六十四信“天邪鬼よりアシタカへ・9”
M:TVの某番組(民放です)で言いよったっちゃけど、「江戸時代に戻れ」って。意味は、今は世界的に経済状況が悪いけど、日本にとってはそう悪いことばかりじゃない。日本は今足元を固め、円高とか、原油の値下がりとか、いい方に解釈して「ピンチをチャンス」に変えよう・・・というようなことでしたよ。

A:オッ!「ピンチをチャンスに」だって、美智子さんの大好きな言葉じゃん?

M:うん、ま、そうやけど。思うっちゃけどさ、現代って江戸時代と比べてそんなに進歩しとうやろうか?

A:そりゃ進歩しとっちゃない?

M:うん、確かに物質的には豊かになったやろうけど、その代わり失ったものが多すぎる気がするな。

A:何を失ったって?

M:うーん、精神的なもの、かな?心の豊かさとか。
「勘ピュータ」が「コンピュータ」に取って代わられ、「アナログ」は「デジタル」に取って代わられたけど、「勘ピュータ」や「アナログ」の方が血が通った暖かさがあるような気がして私は好きなんよね。

A:なるほどね。前にTVで見たけど、江戸時代の影絵とかすごいよね。

M:そうそう、あれは凄い!あれ現代人に作れるかなぁ。発想の豊かさ、手先の器用さがないとあれは作れんよねぇ。

A:やっぱ、美智子さんの言うとおりかも。鎖国しとった江戸時代の方が楽しくって、おもしろくって、あったかいものがいっぱいあったような気がするね。僕らワンコだって鎖に繋がれたりせんやったし。

M:そうやろ?でも、なんでやろうね?
ま、今さら鎖国するわけにもいかんやろうけど、あんまり西欧に踊らされんでもう一度昔の日本の精神、日本人の心の豊かさみたいなのを見つめ直してみる必要がありそうやね。
こりゃまた、キミとの話の種が増えたかな?
(`08.10.21)


「サッカー少女」
散歩の途中でおもちゃのサッカーボールを見つけたサン。とっても楽しかったらしく、このあといつもこの場所でボールを探すのですが、もう何処かにいってしまってありません。残念!



第百六十三信“天邪鬼よりアシタカへ・8”
M:「ベジタリアン」って言葉はあんまり好きじゃないって言ったよね。

A:うん、そう言ったけど、どうして?

M:なんか、とってもおしゃれな響きがあるけんね、それが好みに合わんっちゃろうね。日本語で言えば「菜食主義」ってことやろうけど、これがまたあんまり好かんとよね。別に主義・主張を掲げて菜食しようわけじゃないけんね。

A:なんやかんやとうるさい人やねぇ!結局、なんて言えばいいと?

M:ごめん。やっぱ天邪鬼やけんね。ま、強いて言えばやっぱり「穀物菜食」って言葉になると思うけど、私はね「粗食」が好きなんよ。

A:でも、ミノリ・アンの料理は「粗食」じゃないよ!

M:うん、あれは「おご馳走」やね。あれは「おもてなし料理」やけん、あれでいいとよ。

A:でも、今の人たちは肉とか魚がないと「おご馳走」って言わんのやない?

M:うん、大方はそうやろうね。ミノリ・アンには菜食のお客様も多いけど、そうじゃないお客様もたくさん来て下さるよね。私は菜食でない方々に来ていただくのが嬉しいとよ。菜食でない方々が始めてミノリ・アンの料理を食べて、肉や魚がなくても充分満足してくださり、「菜食」って楽しい!と思ってくださったとき、「しめた!」と思うと。そのためにも、ミノリ・アンの料理は「おご馳走」でなくちゃね。

A:なるほどね!美智子さんは「菜食」の楽しさを伝えたい、っていつも言いようもんね。M:そう、だけん、自分自身は「粗食」やけど、ミノリ・アンは「おご馳走」。
(`08.10.20)


「粗のトライアングルセット」(命名:みのり)
これがいつもの私の昼ごはん。ご飯、漬物、味噌汁。一日ニ食(昼と夜)。夜はこれに野菜料理一、ニ品、魚がつくこともあり。正真正銘の「粗食」。
「粗食」だけど、私にとってはすごく幸せな満ち足りた気分になれる最高の食事なのです。



第百六十二信“天邪鬼よりアシタカへ・7”
M:さっき某TV局(民放ではありません)でさ、私たちがおしゃべりを続けてきたことに大いに関係ある話──「世界同時食糧危機」についてやりよったっちゃけどね、私これワイン(ToyToyさんで拾ってきた地ビールはもう無くなった・寂)飲みながら見とってね、酔いが回ってきた頭でもよく判ったとよ。私みたいな左脳のない人間にもわかり易く考察されているな、と思ったと。ほんでもってね、あそこまで考察したら、食糧危機を回避するにはどうすればいいか・・・その答え(少なくとも答えの一つ)は貴方らにももうわかっとるやん、と思ったと。
でもね、あの局はそういう答えは絶対言わんもんね。

A:ふーん、で、その答えとは?

M:決まっとうやん。世界中の人がベジタリアンになればいいったい!

A:なーんだ、そんなことか!それなら簡単!ボクだってベジタリアンやったもんね。魚は食べたけん、ヴィーガンじゃないけど。

M:そうやったね。キミも立派にベジタリアンやった。肉も卵も乳製品も食べんやったもんね。
日本でも大分前から卵や乳製品が値上がりしたって騒いどうけど、私らどうってことないもんね。そんなん、ぜんぜん食べんけん。
ベジタリアンって言葉はあんまり好きやないけん使いたくないな。「穀物菜食」でいこうかな。で、「穀物菜食」するのってそんな難しいことでもないよね。私もこうなるのにそんなに努力したわけでもないし。「穀物菜食」になって身体の調子も良いし、精神的にも穏やかになった(ような気がする)し。良いことづくめ。

A:でもあんまり肉喰うな、って言うと酪農家の人に怒られるよ。

M:大丈夫、大丈夫。私なんかが只の自己満足の誰も見てないHPで言ったところで体勢に影響ないけん。例え誰か読んだとしても「よし、ボクもひとつやってみよう」なんて人はおらんと思うよ。やる人はとっくにやっとうし、やらん人は誰がなんて言ってもやらんとよ。
そんでもって、天邪鬼の私はいつまでもいろんなことで少数派の一人たい。そんでいろんなことにささやかながら貢献しようとよ。つまり、動物性食品を摂らんことで食糧危機回避に貢献し、自然農をすることで食糧自給率UPに貢献し、病院に行かず、薬を飲まないことで医療費抑制にも貢献しようよ。あっ、これはこの前草刈り鎌で怪我したとき久々にお世話になったな。いつもは少々の怪我は蓬を塗ってすませるけど、あの時は酷かったけん、慌てまくって病院に行った。私、いつも医者の悪口言いようけん、今回お世話になったお医者さんに悪いことしたような気になったもんね。でもね、私だって世の中の医者や政治家や役人やその他もろもろ権威のある方々みんなが悪徳者だなんて思っとうわけやないとよ。世の中のために一生懸命頑張ってくれよう人たちも大勢おる、てことぐらいわかっとうよ。

A:ハイ、ハイ、わかりました。ところで怪我は良くなったと?

M:うん、良くなったよ。立派なケロイドは残ったけど、皮膚移植なんかせんで、これは勲章みたいなもんやけんこのまま残しとくつもり。

A:はぁ、またそうやって医療費抑制に貢献するわけね!
(`08.10.17)


世界食糧危機回避に逆行したものがここに一人、いや一頭。
サンはアシタカが亡くなって食欲を無くしたもので、なんとか食べさせようとした結果、肉食になっちまった。
今また、なんとか魚食に戻そうと鋭意努力中であります。



第百六十一信“天邪鬼よりアシタカへ・6”
M:アッシー、キミどう?人類愛は蘇った?
私の方はどうもイマイチなんよね。
ところで、「人間は人間じゃなくなった」って話をしたけど、その一つの原因は化学物質の出現。これは今まで話したものの他にも「環境ホルモン」とか「食品添加物」とかいろいろあってさ。男性の生殖能力が衰えて子孫を残すことも難しくなりつつあるよね。

A:ボクにはその能力は立派にあったと思うっちゃけど、子孫を残せんかったなぁ(ションボリ)。

M:そうやねぇ、残念やった。キミとサンの子供たちは私の夢でもあったし。
オッと、この話すると湿っぽくなるけん、今日のところは止めとこうね。
ま、そんなこんなの化学物質やけど、それ以外に「異常な経済の発達」っていうのが人間を人間と言えないほどに狂わせたと思うよ。

A:そうそう、人間の欲深さには限りがないもんね。ボクらから見たら金儲けに血眼になっとう人間の姿は鬼みたいに見えるよ。

M:やっぱりね。キミたちから見るとそうやろうねぇ。お金っていくらあっても、いや、あればあるほど、もっともっと欲しくなるらしいよ。
今度の世界同時株安で少しは反省するといいね。お金がなかった時代に戻る、なんてことはできないけれど、「お金のない身軽さ、潔さ」みたいなものを感じることができるようになるといいね。

A:いやあ、そんなものを感じるのは人間には難しいと思うよ。定年になったら年金で豊かな老後を過ごそう、ってのが夢やもんね、普通は。お金がなくなったら不安で恐ろしいばっかりやないと?

M:そうか、普通はそうかもしれんね。私もお金はないけどさ、でも、畑にいるとなーんも不安なこととかないよ。すっごい安心の中で働ける。それに、年金で豊かな老後を、なんて考えてないもん。私120歳でピンピンコロリ、って言いようのはあれは120歳まで畑で働くっていう意味よ。楽(ラク)したい、なんて思ってないもん。年金なんかあてにせんで、一生肉体労働して、自分が食べるものは自然からいただく。最高の暮らしと思わん?

A:うぅーん、それが最高の暮らしと思う人って少ないっちゃないかな?
それに美智子さん、あと、お米つくらないかんっちゃない?

M:ハイハイ、確かに左様です。あとお米さえ作れるようになれば私の理想の生活は完成するっちゃんね。お米、お米、お米、うぅーん、女の細腕二本しかないし・・・。オ・コ・メーッ!!!
(`08.10.9)


おかわり!
あっ、ここにも二本あった!・・・違うか。



第百六十信“天邪鬼よりアシタカへ・5”
M:「清潔」についての話やったよね。確かおっぱい先生が言っておられたと思うっちゃけど、「子供は犬と転げまわって遊びながら大きくなるくらいが一番健康に育つ」って。そのとおりやと思わん?

A:そうやね。ま、ボクはあんまり子供好きじゃないけん、遠慮したいけどね。

M:そうやったね。ほんとにキミは子供に限らず人間嫌いやったね。私も人類愛とかなんとか言いようけど、だんだんキミみたいになりそうな気がしようとよ。
それはさておき、今時は子供を砂場で遊ばせるのもイカンらしいね。ワンコやニャンコのウンチやオシッコでバイキンがいっぱいおるからって。失礼、気に触ったら許してね。あくまでも私が言いようわけやないけんね。

A:まったく、失礼千万な!ワンコのウンチなんて人間のよりよっぽどきれいと思うけどな。

M:ごめんね。人間は何でも人間が一番と思っとうけんね。そんでなんでもかんでもキタナイキタナイって言って消毒したがるとよ。手も消毒、まな板も消毒、傷も消毒、口の中も消毒、畑だって土壌消毒、作物も消毒、etc.etc....いったい何処に毒があるっていうとかいな?使いよう消毒液こそが毒なのに。それと使いよう人間もやね。

A:アハハ、よくぞ言ってくれました!
だってさ、こないだからの汚染米、あれだって人間が農薬で消毒して作ったもんやもんね。

M:そうそう。そいでもって、なんちゃらいう農薬が基準以下だから一生食べ続けても健康に被害はありません。なんてしゃあしゃあと言うやろ?どうしてそういい切れると?だって農薬なんて身体の中で別の農薬とか酸素とか水素とかとすぐくっついて化学反応起こして別の物質になったりするやろ?どんなものになるかもわからんし、それが健康を害することがないなんて言い切れんよね。
・・・イカン。どうも人間の話になると目が三角になってくる。これでも畑では最近まぁるい目で穏やかな気持ちで仕事できとるんよ。

A:うん、ようわかっとうよ。いつも見ようけんね。
そんじゃまた、お互い心に人類愛が蘇ったら話をしようかね。
(`08.10.3)


お手!



第百五十九信“天邪鬼よりアシタカへ・4”
A:さて、話の続き聞いちゃるけど、その前に福○さんは何て言ったと?ボクにも教えてよ。

M:ああ、そうやね。あの発言はあんまり問題にされんやったけん、キミも知らんとよね。
福○さんが辞任発言したあと、まだ次の首相が決まる前にされたインタビューのことなんよ。そのインタビューの内容はね、「最近のお役所の問題解決について」ていうようなことやったと思うけど、福○さんたら、その質問をした記者に「どうしたらいい?ねえ、どうしたらいい?貴方はどう思う?」て言ったと。そんでその記者は(恐らくはあきれ顔で)「それは総理の考えることでは?」とかなんとか言ったっちゃん。そしたら福○さん、「えっ!?全部?全部なの?官公庁の末端まで全部総理が考えるの?ふぅーん、総理大臣も大変だね!」だとさ!まるで人事のようやね。まだ自分が現職にあるってことすっかり忘れとうっちゃろうね。

A:アハハ、そりゃ確かにウケるね。
あとさ、二世議員のことも言いよったみたいやけど、またまた二世議員が誕生しそうやない?

M:そうそう、キミが言いようのは○泉さんとこのことやろ?あれはね、二世やなくて四世らしいよ。それにしても○泉クン、お前もか、って感じやね。散り際、散り際って盛んに言いよったけど、しっかり跡取り手配して引退するのって良い散り際って言えるんかね?(またまた怒)

A:あーあ、美智子さん、またまた三角お目めになりようよ。気をつけな!

M:おっと、アブナイ、アブナイ。人類愛の話の続きができんやったけど今日はこの辺にしとこうね。またね。
(`08.9.28)


最近、狩りに熱中症気味のサン。もう暗くなるよ、早く帰ろうよ、と言ってもバッタ狩りに夢中でなかなか帰ろうとしません。



第百五十八信“今日はひとりごと”
最近、テレビのニュース番組を見るのが楽しみになった。だって、居並ぶ大臣の面々が次々失言・迷言を吐いてくれるから。最近では○田さんは言わずもがなだけど、福○さんもウケた。「投げ出し」てから特に冴え渡っている。抱腹絶倒、笑い転げてしまった。
「大臣失言・迷言大賞」とか作ったらどうかな?
それにしても私たち庶民との感覚のズレは相当なもんだ。二世とか三世議員ばっかりなんだから、しようがないよね。楽に生きてきた人たちに庶民感覚を判れ、というほうが無理。
ところで、次の選挙で民主党が政権をとったら私の密かな楽しみもおしまいかな?いやいや、民主党だって二世もいるし、とても庶民とは言えない人ばっかりだから、充分楽しめそう。政権とった上に大賞もとるかもね。(`08.9.24)


今日も「サン蟹合戦」



第百五十七信“天邪鬼よりアシタカへ・3”
M:人が人でなくなっとう、っていう話やけどさ、具体的にどういうところで自然からかけ離れたか。一つは化学合成物質の出現やね。

A:なるほど、化学物質ね。

M:そう、薬品、食品、雑貨、etc.etc.絶対に自然界にはあり得んもの。それを食べ、それに囲まれて暮らしようやろ。それで、結局病気になったり、アレルギーがでたり。キミもアレルギーでは悩まされたやろ?

A:そうやった、そうやった。あれは辛かった。真っ赤になって毛が抜けて痒くて痒くて。

M:私も40代後半でアトピーが出たっちゃけど、やっぱ、ワンコは飼い主に似るっちゃろか?

A:すんません、お世話かけました。

M:いえいえ、どういたしまして。
ところで、アレルギーは文明病でさ、後進国(なんが先進でなんが後進かいっちょもわからんけど)ではないとよ。

A:じゃあ、後進国のワンコにもないと?

M:多分そうやろうね。だいたい、先進国(この言葉好かん!)でも、ワンコのアトピーなんて少ないと思うけど。
でもね、この前テレビで見たけど、このごろインドの田舎でリー○っていう会社(確かアメリカの会社)が石鹸やら洗剤やらを売り出したらしい。地元の女性にビジネスとかいって売らせて、学校とかでも「手は石鹸で洗おう」って教育しようらしい。ねえ、どう思う。インドよ。物凄い人口がおるあの国で皆が合成洗剤使い出したら、恐ろしいことになると思わんね?私はこれ聞いたとき、ああ、インドの終わりが始まった、と思ったとよ。零を発見した優秀な民族、世界中で印僑が活躍しようけど、もう、終わりかな?

A:そうやね、日本でもまだ合成洗剤とか使いようみたいやけど。僕たちワンコも合成洗剤で洗われるのはすかんね。特にボクはアトピーやけんさ。

M:インドではさ、清潔教育が盛んになったらしい。今までインドでは砂で手を洗いよったらしいっちゃけど、砂で手を洗うのは不潔で石鹸で洗うのが清潔なんやって。だいたい「清潔」ってのは「自然」の敵やね。「清潔」っていう言葉が「自然=汚い」というイメージを植えつけたような気がする。そんなに清潔に清潔にって言って無菌状態で暮らすけんしようもないレトロ菌に弱くなるし、なんもいいことないったい。(怒)

A:まあまあ、まぁるい目、まぁるい目。今日のところはその辺で押さえて、また今度続きを聞いちゃるけんさ
・・・続く(`08.9.23)


「猿蟹合戦」ならぬ「サン蟹合戦」



第百五十六信“天邪鬼よりアシタカへ・2”
M:そいでね、私は別に人類滅亡を望んどうわけでもないとよ。これでも人類愛だけは持ち合わせとうし。ただね、どう見ても人は滅亡への道をまっしぐらに進んどうとしか思えんと。

A:そりゃまたなんで?

M:てか、永遠に栄える文明はないとよ。人間の文明もここまで栄えたらあとは滅びるだけたい。それにね、人が人でなくなっとうしね。

A:えっ、どういう意味?

M:人はね、自然を恐れて敬う気持ちをなくしたときから人でなくなったと思うよ。万物の霊長とかいってさ、ただの傲慢で思い上がった愚か者になったと。でも、実は人はね、自然から遠く離れては生きていけんとよ。都会で高いビルに囲まれたところで暮らしよう人はみんな心身ともに健康を無くしとうと思うよ。経済的にはとても豊かで快適な生活やけど、それは心を弱くしたと。そして楽な暮らしは身体も不健康にするとよ。動かんけんね。結局、人が望んだ便利で快適な生活が実は心身の健康を蝕んだけど、今さらどうしようもないったい。
ところで、ワンコもそうやない?室内犬なんか、私よりよっぽど快適な暮らしして、かわいい服着てリボンとか付けて・・・ありゃもう犬やなくてペットという名前の別の生き物やと思わんね?

A:そうやね、確かに。でもね、あれはワンコにとっちゃ迷惑なんよ。人間の勝手な好みであんなかっことかさせられてさ。僕たち日本犬はあんなのが似合わんけん助かっとうけど。

M:ハ、ハ、ハ、ほんとキミたちには似合わんね。
・・・続く(`08.9.20)


サン。室内犬に比べればまだ野性味があります。
でも、食事の作法はとっても上品でしょ。手で持って食べます。



第百五十五信“天邪鬼よりアシタカへ”
M:最近しきりに“120歳でピンピンコロリ”て言いようけど、別に長生きしたいわけじゃないとよ。死ぬってことは次の世界に行くだけやと思っとうし、そしたらキミにも他の先に行った人たちにもまた会えるけん、どっちかっていうと死ぬのが楽しみなくらい。

A:ふーん。

M:でもね、人間は特に大病や怪我がなければ120歳まで生きられるようにできとうらしいけん、私の場合、この環境でこの生活を続ければ120歳まで生きるやろ?

A:なるほどね。

M:ただ、一つだけ、そこまで長生きすれば、もしかしたら、人類滅亡の現場に立ち会えるかもしれん、立ち会ってみたい、っていう気はあると。

A:そりゃまた、なんで?

M:私はね、地球を救いたいって気持ちから自然農をしようし、他にも自分にできることはしようけど、その結果思うと。地球を救うには人類滅亡が一番の早道やん。人類が消えてなくなれば地球はわりと早い時間で蘇る。そして生き物の楽園になるとよ。

A:うぅーん、そりゃちと困るな。

M:なんで?キミたちにとってもそのほうが良かろうもん?

A:いや、ボクたち犬は人間なしでは生きていけんとよ。ボクたち紀州犬の先祖は狼らしいけど、もう野生をなくして久しいけんねぇ。

M:なるほどね。ワンコにとっては微妙やね。サンは絶対生き残れんやろうね。でもキミは人間なしでも生きていけるっちゃない?

A:まあね、ボクにはいくらか可能性がありそうやけど、もうこっちの世界に来てしまったもんね。

M:あっ、そうやったね。キミにとっちゃ、もう、どっちでもいいこっちゃね。でも、サンのために少しは考えてやってよ。
・・・続く(`08.9.18)


サン。食欲が出て少しは肉付きが良くなってきたような。野生はまるでありません。人間なしでは生き残れないタイプです。



第百五十四信“天邪鬼(あまのじゃく)の勧め”
これでも若い頃は結構素直な娘だったのですが、歳とともに世間の裏側が解り始め、今ではすっかり天邪鬼になりました。
公の勧めることには全て従わないこと、これが生き延びる秘訣だと判りました。皆さんにもお勧めします!特に厚生省とか農水省とか医学界とかの言うことはほとんど眉唾ものですね。
私が子供のころ、五大栄養素を摂取することが勧められ、その中でもタンパク質の三分の二は動物性で摂取するように言われていました。それに従って食事を西洋化した結果メタボが増え成人病、(あっと、これは今では生活習慣病と言うんでしたっけ?)が増えた。牛乳・乳製品の勧めもしかり。高血圧の原因は塩にあるということで減塩の勧め。精製塩ならわかるけど、大切なミネラル源の自然海塩まで減塩し、降圧薬を飲み続けて、血行不良で痴呆症(おっと、これは今では認知症というのでした)が増えた。高コレステロールは危険といって病院ではコレステロール低下剤をじゃんじゃん処方していたのに、今ではコレステロールが低すぎるのもよくない、なんてやっと言い出した。今まで飲まされた人はどうなる?副作用があるというのに。農業では、作物は窒素、リン、カリの三大栄養素で育つといって、化学肥料をぶち込む指導をして土を疲弊させた。農作業を楽にするためといって大型機械を売りつけ、農家はそのローンに追われてとても楽になるどころではない。日本の農薬は危険性が低いといって農協の指導する農薬散布の回数は驚くばかり。国民は中国ほどではないにしても、確実に農薬まみれの作物を食べている。自殺願望が増えたことと農薬には因果関係があると私は思っている。
数え上げるときりがないけど、要するに政府はアメリカさんの言うなりで肉や小麦を国民に消費させなくてはいけなかったし、病院はこれはもう「患者は生かさず殺さず」、製薬会社は一生飲み続ける必要があるといって売れる薬はドル箱商品。
要するに全て経済優先。結果国民がどうなる、なんてことは考えていない。「三笠フーズ」と一緒。金のためならなんでもする輩ばかり。
こんな国で自分を守れるのは自分しかいない。何でもかんでも疑ってかかろう。公の勧めには従うな。天邪鬼になろう。それが生き延びる秘訣。
(`08.9.16)


明日9月17日はアシタカの四歳の誕生日。
アシタカは風になったようです。畑仕事をしているとき、風がふき始め写真の木々がザ、ザ、ザと揺れると「来た!」と感じます。種下ろしで忙しくついつい眦を決した風情で畑に向かっていると、アシタカが「まぁるい目はどうしたの?三角の目は僕たち紀州犬だけの専売特許だよ。」と話しかけてきます。私はハッとして「ごめん、ごめん。」とまぁるい目の穏やかな焦りのない気持ちを取り戻してあれこれアシタカとおしゃべりしながら仕事をするのです。「ね、120歳まで生きるにはやっぱり天邪鬼にならなくっちゃね」なんてね。



第百五十三信“サン、チセおばちゃんが来てくれました!”
チセおばちゃんが来てくれてサンは大喜び。まるで気がふれたみたいにチセおばちゃんの周りを走り回りました。
サンはこのところ食欲が増してきて、少しずつ肉付きも良くなってきました。ときどき思います。サンはアシタカがいないことをどう思っているのだろうと。始めのころは食欲がなくなり、淋しそうに見えたサンですが、今はもう淋しさを乗り越えたようです。私もやっと泣きながら畑仕事をすることがなくなりました。これからはサンと一緒にいつかアシタカに会える日を楽しみに日々暮らしていこうと思います。サンは愉快な相棒になってくれそうです。
サンには最近、また新たな好物ができました。「セミのロースト」です。道にセミの死骸が落ちているのですが、アスファルトの熱でじっくりこんがり焼きあがっています。サンはこれを弄んでこなごなにして最後は食べてしまいます。カリカリした歯ごたえがたまらないらしいです。
(`08.9.15)


サン:チセおばちゃんがいっぱいお土産を持ってきて遊んでくれました。もしかしたら、私が遊んであげたのかも?



第百五十二信“サン、満一歳になりました!”
サンは今日9月9日で満一歳になりました。ちょっと、いや、相当小柄だけど、とっても元気です。リードを引く力も強くなり、カエル狩り(最近はバッタや葉っぱに加えてカエルも追いかけます)のときは私を振り回してハッスルします。
食欲も出てきました。これなら食べる!というものを探した結果、当然のことながら、贅沢になりましたが・・・。今はだいたい鶏肉とご飯を少量、一日一食(夕食)食べています。鶏肉の中では砂ズリが一番好きみたいです。これは焼き鳥屋で初めて食べて以来のお気に入り。もう少し食欲が出たら野菜も入れてみようと思っています。
紀州犬としての自覚が芽生えたのか、最近家のすぐそばまでやってくるようになったイノシシに向かって吠え立てます。お陰でイノシシが来たことがすぐにわかるので助かってます。
相変わらず人懐こいサンは番犬としては役に立ちませんが、看板娘の役割は完璧に果たしています。お客様、特にちびっ子に大人気。
サンの只一つの弱点は「車酔い」。5分も走ると生あくびをしてヨダレを垂らし、もどしてしまいます。あちこち連れ歩きたいと思ってもこれでは無理。ワンコの車酔いを治す方法、どなたかご存知のかた教えてください。
(`08.9.9)


私だって紀州犬の端くれ。アシタカ兄さんのようにイノシシに向かっていくのは怖いけど、家の近くに来たら吠えてお知らせするワン。