自然農の野菜

 

「自然農」とは

 

「自然農」とは、“耕さず”、“虫や草を敵としない”農です。

こう聞くと、多少なりとも植物を育てたことのある方なら、または農業従事者なら特に、「エッ?!」と思われるでしょう。

私自身は全くといっていいほど無経験で、自然農に出会った当時は手探りで「有機農法」でやろうかな、とか「EM農法」にしようかな、とかいっていたくらいでした。それがかえって良かったのか、“耕さず”、“虫や草を敵としない”という「自然農」の理をわりとすんなり受け止めることができました。これを長く自然農をやっておられる方は、“自然農の理がストンと落ちる”といわれますが、それが「自然農」がうまくいく秘訣らしいです。

というと「MICHIKO FARM」ではすごくうまくいっているみたいですが、どうなのでしょう、私自身は満足しているのですが、他の人からみたら、かなり拙い「農」なのかもしれません。


MICHIKO FARM はこんな景色の見える
丘の上に有ります。

虫も住める畑です。
 

 

「自然農」のしくみ

 

「自然農」の畑では、“耕さない”ので、虫や草の生命が生まれては死んでいくという自然の繰り返しが途切れることなく積み重なって、土はふかふかの状態です。人が耕さなくても、草の根や微生物やミミズのような地中の小さな生き物たちが耕してくれているのです。当然、耕運機などの農耕機械は不要です。
“虫や草を敵としない”ので、農薬や除草剤など一切使いません。害虫と益虫の区別もありません。草は野菜の苗が小さくてその成長が草に負けそうなときや、夏場、草の勢いが強すぎて野菜の成長を阻害するときに、草刈り鎌で茎と根の境のところで刈ります。刈った草はその場に寝かせておきます。そうすることで、土の乾燥が防がれます。従って、水遣りもしません。

土がバランス良く肥えた状態なので、基本的には肥料も施しません。たまに、「米ぬか」か「油かす」をふるくらいです。

 

山椒は小粒で・・・

 

こうやって採れた野菜は慣行農業で取れた野菜に比べて、2?3割方小振りです。化学肥料をたっぷりあてがわれ、ハウスの中で農薬を使って虫もつかない様に大事に育てられた「肥満児野菜」対、厳しい自然の中で自由に育った「固太りの健康児野菜」の違いのように思います。


小柄なほうれん草も、
サラダで食べるととても甘味があります。
 


雑草と呼ばれる草たちも
花を咲かせます。
 

「採れただけ」が適量

 

また、「反当たりの収量」ということをよく言われますが、これに関してもおそらく「自然農」の方が2?3割方少ないのではないでしょうか。ですが、本当に「反当たりの収量」は多い方がいいのでしょうか。できるかぎり人為を加えない状態で採れた量というのが、自然が人に採取することを許した量であって、人はそれで満足すべきなのではないでしょうか。それが結局は土を健康な状態に保つことになり、「自然農」がいつまでも永続可能な「農」である理由のひとつであると思われます。
反対に農薬や化学肥料を多用して収量を上げると、虫も微生物も草も死んで、土はかちかちになり、それでますます耕し、農薬・肥料をぶち込み、収量を上げる、という悪循環を繰り返しているのが、慣行農業のように思います。これは土からの搾取ではないでしょうか。

戦後の食糧難を乗り切るには農薬や化学肥料による大量生産が必要であった、ということは確かに言えるのかもしれませんが、現代は物が有り余った時代です。もう農薬や化学肥料は不要だと思うのですが。

 

夢(?)

 

「MICHIKO FARM」は私個人が新鮮で安心できる野菜を食べたくて始めましたが、今の目標はもう少し大きくなりました。

一人でも多くの方に「自然農」を知っていただきたい。家庭菜園や自給自足など、それぞれの形で「自然農」を実践する方を増やしたい。そして、一軒でも多く、慣行農業家の方に「自然農」への転換を図っていただきたい。消費者の方が(今はまだなかなか手に入りにくいと思いますが)無農薬の野菜を探して購入していただくようになり、無農薬野菜の需要が高まれば、「自然農」に転換する農家も増えると思います。

そして、農に親しむ人が皆「自然農」でそれを行えば、少なくとも農業による環境汚染は皆無になると思います。


草の間からソラマメが
元気に育っています。

皆が“健康で安心な野菜を食べるのがあたりまえ”の日がくるように、「MICHIKO FARM」は少しずつ前進していきたいと思っています。