はじめに
40歳になったころ、何故か「これからは好きなことだけしていこう!」と心に決め、すると5年後に「自然農」に巡り合いました。そして、私の暮らしは一変!
「ミチコ・ファーム」と名付けた畑で18歳からの会社勤めも辞め農三昧の日々。
それから数年後には娘の美乃里が「MICHIKO FARM」で収穫した自然農育ちの野菜を主に使った野菜料理のお店「農家レストランミノリ・アン」も始めました。
先祖代々の畑とはいえ、すっかり雑木林に戻っていた段々畑を開墾すること10年。
開墾を始めるのとほぼ同時に始まったイノシシの侵入も試行錯誤の末、ワイヤーメッシュを張り巡らせることで何とか食い止め、
さあ、これからだ!と安心して畑仕事に打ち込めるようになったのもほんの4〜5年だったでしょうか?
ワイヤーメッシュの目合いからウリボウが侵入し始め、はたまた、竹に四方を囲まれた山の上の段々畑だったため、その竹がアッという間に畑に侵入!
畑は見る間に荒れていきました。
その頃、お休みしていた「農家レストランミノリ・アン」に代わり、自給を目指す方のお手伝いがしたくて「ファームステイ ミノリ・アン」として畑を解放していましたが、数年前こちらも止む無くお休み。ミチコ・ファームは閉園。
このまま自然農を諦めようかとも考えましたが、いやいや、これなら60台後半になった私にもまだやれる!と、思い立ったのがその名も「自然農ミチコ・ファーム遊びの場」。
閉園以来数年間、竹とイノシシ対策に汗を流した結果、多くの皆様のご協力を得まして、この度ミチコ・ファーム再オープンの運びとなりました!
「自然農ミチコ・ファーム遊びの場」は子供たちも一緒に楽しく自然農での自給を目指す場です。
農業なんてやったこともないけど自然農ならやってみたいという方、自分で育てた安心安全の野菜を食べてみたいという方、子供を自然に触れさせたいと思っている方、自然な形で農に親しんでもらいたいと思っている方、等々どうぞ一緒に遊びませんか?
「自然農」とは
「自然農」とは、「耕さない」「虫や草を敵としない」「肥料、農薬を使わない」という、自然の摂理に沿った「農」です。
「自然農」の畑は、「耕さない」ので虫や草が生まれては死んでいくという生命の循環が途切れることなく積み重なります。草の根や微生物やミミズのような地中の小さな生き物たちが耕してくれるので、人が耕さなくても土はいつもふかふかの状態です。
「虫や草を敵としない」ので、農薬や除草剤なども一切使わず害虫と益虫の区別もありません。
野菜の苗が小さくて他の草に負けそうなときや、夏場に草の勢いが強すぎて野菜の成長を阻害するときに、草刈り鎌で茎と根の境のところで刈ります。刈った草をその場に寝かせておくことで土の乾燥が防がれるので基本的には水遣りもしません。
「自然農」は女性や子供も気軽に始められる楽しい「農」です。
「採れただけ」が適量
農業では「収量」にこだわる、といいますか、多く収穫することが目標のようですね。
「自然農」の収量は「慣行農業」や「有機農業」と比べて、2〜3割方少ないのではないでしょうか。
ですが、本当に「収量」は多い方がいいのでしょうか?
できるかぎり人為を加えない状態で採れた量というのが、「自然が人に採取することを許した量」であって、それが結局は土を健康な状態に保つことになり、「自然農」がいつまでも永続可能な「農」である理由のひとつであると思います。
反対に農薬や肥料を多用して収量を上げると、虫も微生物も草も死んで土はかちかちになり、それでますます「耕し」「農薬や肥料を多用して収量を上げる」という悪循環を繰り返しているのが、「慣行農業」のように思います。
これは土からの、自然からの搾取ではないでしょうか?
「MICHIKO FARM」の夢
野菜も草々も虫たちも、豊かな自然の中で生命を謳歌している自然農の畑で、私たちもともに生命を謳歌しましょう!人間は特別な存在ではない!
虫や草となんら変わることのない一つの生命だと、そして、それぞれの生命はつながり、同じところに帰っていくのだと、20数年間の自然農の暮らしの中で体感しました。
この思いを、ミチコ・ファームが発する波動をキャッチして集まってきた方々とともに共有して、大人も子供も一緒になって遊びながら自給を目指したい!
「自然農 遊びの場」と名付けました。
生命はひとつ!みんな「まあるい目」で遊びましょう!
2つのコースをご用意しました。
いつでも畑へ遊びに来て農作業や収穫をお楽しみください。
畑で余分に採れたものは分かち合いましょう!
保存食作りなども楽しみましょう!
畑の利用料として3、9月に6000円申し受けます。その他苗代や種代が必要な場合があります。
※こちらのコースはお問い合わせフォームからご相談ください。
1回2時間程度(4〜5日前に、お問い合わせフォームからご予約ください)畑仕事を体験、収穫をお楽しみください。
1回1〜2名程度の少人数でのご案内になります。
来園料として1回500円、収穫物は別途代金が必要になります。
皆が「健康で安心な野菜を食べるのがあたりまえの日」がくるように、、
「MICHIKO FARM」はこれからものんびりボチボチ歩き続けます。
Muみんの丘の暮らし
そしてこの度、自然農を中心に据えた今の暮らしに「Muみんの丘の暮らし」と名前をつけました。
20数年前、組織の中で生きていくのが苦しくて逃げだし今の暮らしにたどり着いた私を、支配とコントロールの三角社会アトランティスを逃れて丸の社会を築いたムーの人たちになぞらえて。
「Muみんの丘の暮らし」はリーダーのいない横並びの丸い暮らし。
丸は丸でも閉じた丸ではなく開いた風通しの良い丸。
そんなところでみんなでワイワイガヤガヤ賑やかに、時にはそれぞれが一人静かに自然農の畑と向き合いながら色んな楽しいこと企てています。
「Muみんの丘」、みんな遊びに来てね♥