受容か、排除か

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michiko

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無農薬栽培をしている人から、「虫は手で取って潰してます、自然農ではどうするのですか?」とよく聞かれるけれど・・・。

自然農は「虫や草を敵とせず」です。
基本的には虫を手でとって潰す、というようなことはしません。手で取ってよそに放ることはあります。あまりにも小さな幼虫だと手でさわると潰れますが。
でも、虫に食べられて全滅、なんてことはありません!
ここで、草が活躍してくれます。
虫は草も食べています。だから草を敵とせず野菜の周りに草がいっぱいあり、いろんな野菜を混植している自然農の畑では、虫も草も野菜もみんな一緒に「食うか食われるか」って遊んでる感じです。

耕して草を排除し、一か所に一種類の野菜を栽培する、というようなことをするとそれはもう当然虫はその野菜めがけて一直線でしょうね。

これはケールですが、中央のケールは虫に食べられて散々な状態ですね。
でも、周りのケールは元気に青々としています。
(この畑は最近まで竹林で、そこをユンボで押して畑にしたところですので、決して豊かな自然農の畑とは言えません。が、それでもこんな感じです。)

161018a

ケールもキャベツもブロッコリーも畑に定植したものは全体的に2~3割くらいが上の写真のように虫に食べられています。毎年だいたいそんな感じです。

今年はまず、定植後すぐに大きなカマキリ(このカマキリ、捕まえて遠くに放ってもすぐにまた畑に飛んでくるのです)にやられ始め、慌てて写真のように根元にアルミ箔を巻きました。こうすると食べられなくなったことがありましたので。
でも今年のカマキリはとっても大きくてアルミ箔の上の葉っぱにも届いたらしく半分近くがほぼ葉っぱのない状態になりました。でも、その後また葉っぱも生えそろい、今、犯人は青虫などの幼虫に変わりました。

でも、その青虫に食べられた葉っぱも下の写真のようにまた少しずつ生えてきているものもありす。

161018b

そして、今も大きな青虫に食べられてる葉っぱもあります。写真中央少し上に青虫がいるのわかりますか?

161018c

自然農の畑はこんな感じです。
何者も排除せず、全てあるものをあるがままに受け入れる。
そして、そのことがとても心地よい。

自然農は小手先の農業技術ではありません。携わる人の生き方に関わり、生き方を変え、その人自身も変えます。

私も自然農のお蔭で自分自身と人生が変わりました。
今は今の暮らしをとことん楽しんでやろうと思っています。

嫌いな言葉ではありますが、「勝ち組、負け組」って言いますよね。
私は「人生を楽しく遊べる人が勝ち組」だと思っています。お金があるとか、権力があるとか、そんなしようもないことではなく。
ま、お金を稼ぐのが楽しい、と言う人もいるでしょうから、そういう人はいくらでも稼いで楽しんでいただけばいいと思いますが。

自然農はいいですよぉ。
お金がなくても楽しく遊んで美味しくて安全な野菜を食べることができます。
正に、一石二鳥!
「勝ち組」を目指す人、いらっしゃーい!